メタラーまとんがハイソにやらかすようです

東大理系修士卒JTBCエンジニアのハイソサイエティ(上流階級)な日常

ジブリ最新作「君たちはどう生きるか」ネタバレ感想!結局、この映画のメッセージって・・・?

ども!アラサーブロガーのまとんです。

2023年7月14日公開のジブリ最新作君たちはどう生きるかを見てきました!

前情報を全く無しで見たので、純粋に映画を楽しみました。

 

※この記事はネタバレを含むので、注意してください※

ネタバレあります

最後の簡単なメッセージを伝えるために、やたらと長いストーリーを描いたものだ

この映画は展開がどんどん変わるので、伝えたいメッセージがなんなのか、最後までなかなか読み取れませんでした。

なんとなく、主人公のマヒトが色々な経験をして成長していく王道少年ストーリーなのかなと思って見ていましたが、クライマックスの大叔父との会話の中で「僕は大叔父が用意したレール(異世界の神の後継者)には乗らない。自分の好きなように生きる」という宣言をすることで、

とタイトルを回収し、これがメインメッセージだったのだろうなぁと思いました。

一言で要約するとダイバーシティ(多様性)を認めましょう」というメッセージだったのかなと思います。とてもシンプルな、令和らしいメッセージだったという印象です。

そう考えると、たったこれだけの簡単なメッセージを伝えるために、戦争やら火災やらイジメやら義母やら異世界やら、重厚長大なストーリーをよくもまぁ用意したものだなと思いました。

ある意味で、クライマックスのマヒトのメッセージだけで物語を完結させることができるので、そこまでのストーリーは全てオマケで、宮崎駿監督が好き勝手に表現ができる土台が整っていた。そんな映画だったのかなと思いました。

細かい設定を説明する気は無い。雰囲気で感じ取れ!

この映画はストーリーが難解だと言われていますが、それもそのはず、2時間4分で描くには場面が多すぎますね。

細かい設定をいちいち説明してくれず、「なんとなくこういう意味だったのかな・・・?」と明らかになる頃には、もう次の場面に展開している。

ミステリーモノのように「そういうことだったのかー!」と最後に一発ドカンがあるのではなく、「こういうことか・・・?あ、正解だった。あ、もう次の話が始まってる・・・」と、ミステリーのPDCAを高速に回しているような映画だったので、見ていて疲れました。

例えば、老いたペリカンは、何か重要なキーマンになるのかと思いきや、セリフ1回で出番が終了。もう次のシーンへ。早すぎるんですよね。

 

実際、あまり細かいところを説明する気は無かったのでしょう。専門用語をどんどん出して視聴者を置き去りにする手法は、富野監督のガンダム庵野監督のエヴァンゲリオンに近い演出方法だったなと思いました。

しかしガンダムエヴァは、ロボットモノということもあって、ちゃんと背景の設定を語り切っています。劇中では描けなくとも、サイドストーリーとか、小説版で語っている。

しかし「君たちはどう生きるか」は、単発の映画なので、細かい背景を作り切っていない。「あとは視聴者の想像に任せた。俺はもう先が長くないので、ここらでゴールさせてもらうぜ!」という、宮崎駿監督の逃げ切りの意思を感じました。富野監督と庵野監督は「そりゃズルいよ!」と思っていそうです。

このストーリーを考えた人、マザコンでしょ

さすがにマザコンじゃないっすか?やりすぎですよ。

実母が火災で亡くなって、新しい母と過ごすという、思春期の少年にはキツイ&ドキドキするストーリーは、良い。少年の葛藤を描く上で素晴らしいテーマだと思います。

異世界で、SFチックに自分の実母と再会するシーンも、まぁまだ許す。実母を少女の年齢で登場させるのも、ギリギリ許す。

しかし、実母を映画全体のヒロインポジションにするのは、やりすぎでしょう。

なんだろう、ドラえもんのび太が過去にタイムトラベルして、少女時代のママと出会うストーリーはよくありますよね。でも、あくまでママはパパとセットじゃないですか。そこでのび太とママのラブストーリーが始まったら、キモくないですか?

ヒミはめちゃくちゃサバサバしていて、状況把握能力が高く、「私は、いずれお前を産むのだろう」とかサラっと言ってくれるキャラだったので違和感が無かったですが、、、こりゃマザコンのストーリーだなぁと思いました。

マルチバース感を出したかったけど尺が足りなかったのでは

塔は複数の世界に繋がっており、塔の扉を通じて各世界に繋がっているという設定でしたが、物語の中では「マヒトがいた現実」「異世界」「物語最後にヒミとキリコが向かった世界(どこか不明)」の3つの世界しか描かれていませんでした。

たぶん、ジブリ映画という子供向けの映画である都合上、上映時間をあまり長くできないので、複数世界を描く尺が足りなかったのでしょう。

この「世界がたくさんある」設定は、マーベル(ディズニー)のアベンジャーズ作品におけるフェーズ4(2021年~)でのテーマであるマルチバースに通じるなと思いました。

もしかしたら脚本家がマーベルのファンで、作製途中でマルチバース感を取り入れたかったのではなかろうか。と邪推しました。

この映画の製作は2017年から始まったらしいです。(宮崎駿監督の新作、始動!ジブリがスタッフ募集を開始 今度こそ本当に最後の監督作品に…|シネマトゥデイ

2023年公開で、2021年のマーベルが影響するのは、さすがに間に合わないか~。

プログラマー1人で大丈夫そ?

スタッフロールを見ると、映画なのにスタッフ数がやたらと少ないのが印象的でした。少数精鋭で作っていたのだろうか。

特に、「プログラマー」という役割の人が、1人しかいないのが印象的でした。

CGをバリバリ使う映画ではなかったですが、プログラマー1人で大丈夫だったのだろうか・・・。全てのIT業務を押し付けられていたのではないだろうか。とか邪推してしまいました。

全体の感想

全体的に、「ザ・ジブリの王道作品」という映画で、面白かったです!みなさんも是非見てみてください。

以上、メタラーまとんでした。

ではでは。

 

 

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