メタラーまとんがハイソにやらかすようです

東大理系修士卒JTBCエンジニアのハイソサイエティ(上流階級)な日常

「シン・仮面ライダー」のネタバレ感想!ちょっと眠くなってしまった

ども!アラサーブロガーのまとんです。

庵野監督の新作「シン・仮面ライダーを見てきました!

僕は庵野ファンなので庵野作品はほとんど見ているのですが、今回の「シン・仮面ライダー」については、正直、ちょっと微妙だったな~と思いました。映画館で初めて眠くなってしまいました。

ネタバレ感想を書きます!!

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www.shin-kamen-rider.jp

※この記事は「シン・仮面ライダー」のネタバレを含んでいます。まだ映画を見ていない人は注意してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原作リスペクトが強すぎた

正直な感想はこれです。原作リスペクトが強すぎたなと思いました。

僕はアラサーで、仮面ライダーは自分が生まれる前の作品なので、全く見たことがありません。

僕にとっての仮面ライダー「肉体戦闘系で、人のサイズで戦うヒーロー」ぐらいの認識でした。改造人間だったとか、バッタにルーツがあるとか、1号と2号がいるとか、全く知らないまま映画を見始めました。庵野作品ではなかったら、見ることはなかったと思います。

エンディング曲が微妙

まず、エンディング曲が微妙でしたね。多分、原作の曲をそのまま使ったのだと思いますが、昭和の古臭い曲で、めちゃくちゃ萎えました。

「シン・ウルトラマン」では、エンディングに米津玄師の「M八七」というめちゃくちゃカッコいいテーマ曲が流れてきて、映画の読後感そのままにエンディングロールの最後までワクワクさせられたことを覚えています。

一方で「シン・仮面ライダー」では、エンディングロールが始まった瞬間に「これは昭和の原作大好きな制作陣が作ったリメイク作品だぜー!ドヤー!」と突き付けられた気がして、すごく印象が悪かったです。

「知ってて当然」ネタが多い

SFモノとかロボットモノは、どれだけ超科学な設定であっても、ちゃんと「仕組み」を説明するのがマナーだと思います。

仮面ライダーが最初にバイク立ち乗りしていたとき、「なんかカッコつけるヒーローなんだなぁ」という印象を受けました。それが、作品の中盤で「バイクに立ち乗りして風を受けたらエネルギーを集められる」という仕組みが突然開示されたのですが、「そんなん聞いてないぞ!」と思いました。「原作知ってるなら当然だよね」と突きつけられた感覚でした。

いちおう、最初に博士から説明を受けるシーンで頑張って説明してはいましたが、めちゃくちゃ早口で、字幕も無かったし、SFを見慣れている工学修士の僕でも理解が追い付かないレベルでした。「全く説明しないのはマナー違反だから、いちおう、説明シーンを設けた。でも尺が無いから早口で詰め込んだ」というのが見え見えでした。

「バイクと連動している」という設定も、言われてみれば最初に説明していた気がするが・・・。

キメ技は同じでもカッコ良かった

キメ技のライダーキックはカッコ良かったと思います。やっぱりヒーローにはキメ技必要ですよね。

なんか物理法則を無視したような直線的なキックが、逆に新しくて新鮮でした。

殺陣(たて)に、こだわりがあったらしいが・・・

この映画を見て初めて知った言葉が「殺陣(たて)」です。ちゃんばらとか格闘の演技のことを意味するらしい。

仮面ライダーは、殺陣が重要な映画だったらしい。

後日NHKから放送された制作ドキュメンタリーで、殺陣に対する庵野監督のこだわりが描かれていました。

www.nhk.jp

まぁ、僕はイチ視聴者として、制作陣の想いとか関係なく、「映画館での約2時間の楽しさ」だけを評価しています。

僕はディズニーのアベンジャーズシリーズ(マーベル作品)の大ファンでもあるので、正直、殺陣に対してはワクワクすることは無かったかなぁ・・・という感想でした。

CGを使わないこだわりがある(予算がない?)のかもしれませんが、結局できあがった映画は、映像に迫力があるわけでもない、役者がわちゃわちゃしている「低予算アクション映画」のような印象をうけました。「カメラを止めるな!」の路線を目指しているならそれでもよいが、そうではないだろう。

kametome.net

おそらく、僕は殺陣のシーンで白けてしまったので、映画を見ていて眠くなってしまったのだと思います。

 

ただ、ドキュメンタリーの中でも語られていましたが、「殺陣で何をするかよりも、撮影する場所が重要」というのは正しいと思いました。

仮面ライダーたちがどんな殴り合いをしていたかは、正直よく覚えていないのですが、「ダムで戦った」「トンネル内で戦った」「チョウオーグの根城で戦った」などのシーンはよく覚えています。なるほど、たしかに場所は大事だ。

血のりはダサくないか?

最初のアクションシーンで、おそらく仮面ライダーの残虐性をアピールするために、やたらと血のり使っていました。

「これはただの子供向け映画じゃないよ!残虐なアクション映画だから、血のりを使っちゃうよ!!」という制作側の想いが見えすぎてしまい、ちょっと気持ち悪かったです。ダサいとまで思った。小さい子供が見たら嫌がると思います。小さい子供に見せづらくしてまでのリターンが、血のりにあったのか、疑問。

一方で、仮面ライダーが残虐なヒーローであるということは、俳優の池松さんの演技だけで十分に伝わりました。池松さんの演技はすごかったですね。ただのパンチ1個だけを見ても、改造人間である仮面ライダーは残虐性を隠せないことがすごく伝わりました。

演技だけで十分良かったから、血のりなんて使わなくても良かったと思います。

マーベル作品でいうと、「ムーンナイト」も同じように残虐なパンチを繰り出すヒーローなので、少し重なりました。ただ、なんでだろうな、池松さんのパンチの方が「ホンモノ」を感じましたね。

disneyplus.disney.co.jp

好きなシーン

好きなシーンもたくさんありました!

最初のダンプトラックでのカーチェイスが良かった。

シン・仮面ライダーは開幕早々、ダンプトラックでのカーチェイスから始まりましたね。僕はこのシーンが大好きでした。

めちゃくちゃ日本車っぽいダンプトラックで、多摩ナンバーで、日本の山道でのカーチェイスこんなん見たことないですよ!

どうやって撮影したんだ!?ドローンか!?CGか!?ミニチュアか!?と思ったら、制作ドキュメンタリーの中で道路にiPhoneを並べて撮影していたことが分かりました。実録だったかぁ・・・すげぇなぁ。

マーベル作品でもカーチェイスはよくありますが、こんな武骨なダンプトラックを使うこと無いですからね。最近のマーベル作品だと「シャン・チー」で、アメリカの街中のオシャレなバス車内で、民間人を守りながら、悪とスマートに戦うヒーロー、みたいなコテコテの演出があったのが印象的なのですが、スマートすぎて逆に白けちゃうんですよね。斜に構えててすみません。男なら多摩ナンバー!

marvel.disney.co.jp

ライダー以外がサソリオーグを倒すストーリーが良かった

サソリオーグをライダー以外の通常部隊が倒すストーリーは、リアルで良かったなと思いました。

スーパーヒーローモノでは、えてして「通常兵器はまったく効かない」という設定になりがちですが、仮面ライダーはそうじゃないんだなと。普通に銃も効くんだぞという設定がよかったです。

そりゃそうなんですよね、あくまで主人公がキックパンチの肉弾戦で戦うのであれば、「銃が効かない」という設定は無理があるので、この点はリアルでよかった。

「シン」シリーズの良さは、原作のプロンプトを残しつつ、現代風に作り直したところなんだなぁと思った

感想をまとめるとこれです。

僕にとって仮面ライダーなど「シン」の原作は、昔の作品すぎて、全く知りません。「初見の作品」として見ます。

なので、原作リスペクトをされたり、「これは当然知っているよね」的な演出をされると引いてしまうし、無理に血のりを使ったり、殺陣にこだわったりされても、眠くなってしまう。

一方で、キメ技はそのままでもカッコ良かったし、オーグを順番に倒していくストーリーも良かった。原作の大枠(プロンプト)はそのまま残しても楽しめるなぁと思いました。

 

振り返ると、「シン・ウルトラマン」は、基本的な設定は原作ウルトラマンと同じだが、人間側の建物や組織や装備は現代風になっていて、BGMも新しくてカッコ良かった。

シン・ゴジラ」も、ゴジラの設定はそのままに、ゴジラの倒し方が現代風に作り直されていて良かった。在来線爆弾とか。

「シン」シリーズの良さは、原作のプロンプトを残しつつ、現代風に作り直したところなんだなぁと思いました。

 

以上、メタラーまとんでした。

ではでは。

 

以下、「シン」シリーズの感想

highso.hatenablog.com

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