ども!ハイソブロガーのまとんです。
みなさん、「天王洲アイル」ってどんな街か知っていますか?
僕は、なんとなく名前だけは知っていて、どんな街なのかずっと気になっていました。
このたび、わが家の恒例行事「都内高級ホテルで家族旅行」にて天王洲アイルの「第一ホテル東京シーフォート」に泊まって、天王洲エリアを調査しました!
僕は宿泊した地域の歴史や、その土地に暮らす人々の生活を想像するのが好きなのですが、天王洲アイルを語る上では、お台場と港南のタワマンも欠かせない要素であることが分かりました。
この記事では、まず宿泊したホテルについてレビューし、そのあと、天王洲アイル&お台場&港南タワマンエリアの歴史と暮らしについて、徹底解説します!
第一ホテル東京シーフォート
第一ホテル東京シーフォートは、天王洲アイルを代表するホテルです。
アクセス
天王洲アイルには二つの駅があります。東京モノレールとりんかい線です。
「なんとなく天王洲アイルの名前だけは知っている」という人は、羽田空港に行く東京モノレールや、お台場に行くりんかい線に乗っているときに、駅名で天王洲アイルの名前を耳にしているのでしょう(僕もそうでした)。
第一ホテル東京シーフォートは東京モノレールの駅に直結で、りんかい線の駅からも徒歩数分の好立地です。
宿泊プラン
楽天トラベルで景色の良さそうな角部屋のお部屋を予約しました。
- ファミリールーム(禁煙)(コーナールーム/ベッド4台/52平米)
- 高層階確約
- 4名(大人2名、布団不要子供2名)
- 大人2名に朝食付き
- 1泊2日(祝日チェックイン、平日チェックアウト)
- 21510円
このクラスのホテルに2万円で泊まれるのはお得だなと思いました。1992年竣工で、築約30年なので、建物としては少し古めでバブルを感じるホテルでした。
このホテルは全室が23階以上なので、どのプランでも高層階が確約されています。22階以下は、天王洲アイルを代表する高級タワーマンション(駅直結、ホテル一体の億ション)となっております(後述)。
ファミリールームは、広くて景色が良くて最高でした!!!
52平米の広々空間に、シングルベッドが4台あって、修学旅行気分を楽しめます。
子供が走り回ったり、ベッドの上でゴロゴロする十分な広さがありました。
方角は北西で、壁一面の窓から、港区港南のタワマンエリアの景色を一望できました。
部屋の中は、隔たれた洗面スペースがあり、子供を寝かしつける際にとても重宝しました(うちは、嫁が長女を添い寝で、僕が次女を抱っこで寝かしつけしているので、寝かしつけのために二つの空間が必要)。
水回りは少し古さを感じる、トイレ一体のお風呂でした。
お風呂は特に優れていませんでした。
ベッドのリビング空間が素晴らしいので、水回りの普通さは気になりませんでした。
朝食は和食と洋食を選べます。コロナ禍なのでビュッフェではありませんでした。
和食。アサリの味噌汁と飲み物がお替り自由!
まさかの味噌汁と豚汁のダブル汁モノでしたが、豚汁は美味しかったです。
こちらは洋食。クラムチャウダーがお替り自由でした。
朝食は大人二人だけのプランでしたが、子供二人にもパン・ごはんと飲み物をサービスしていただきました。ありがとうございます!
臨海再開発地区を堪能する素晴らしい眺め
お部屋からの景色は、本当に素晴らしいものでした!
足元に広がるのは東京海洋大学で、天王洲運河と、首都高、東京モノレールが並びます。
鉄ヲタの長女は、モノレールが通るのを楽しみに、ずっと窓の外を眺めていました。
東京海洋大学のグラウンドと、地平線まで広がる東京ビル群の、緑とコンクリートのコントラストが大好物です。
京浜運河に並んでそびえたつ港区の億ション(ワールドシティータワーズ、後述)と、品川埠頭のコンテナ船とガントリークレーンとコンクリート工場、そして奥に広がるレインボーブリッジの眺め。
まさに東京の湾岸を象徴する景色だと思います。
夜景。オレンジに輝く首都高が「もう一つの運河」を演出しています(ホテルにあった詩の表現を借用)。
目の前の億ションは、39階メゾネット(130平米)で3.5億円です。
頭金5000万円を払っても毎月のローンが80万ほどになるお部屋の景色を、1泊2万円で味わった形になります。これを安いと見るか高いと見るか、人それぞれですが、僕は大満足です!
天王洲アイルとは?
ここからは、1泊旅行の間に調べた「天王洲アイル」について、僕なりの視点で解説します!
名前の由来
まず誰しもが気になる名前の由来ですが、江戸時代に「牛頭天王≒スサノオノミコト」のお面が海から引き揚げられたことから、この地が「天王洲」と呼ばれるようになったようです。
「アイル」は英語でIsle=島という意味で、「天王洲アイル」になったんですね。モンハンの猫は関係なかったんですね。
歴史
牛頭天王のお面が引き上げられたのが江戸時代1751年。
1853年、ペリーの黒船が来航し、江戸幕府が東京湾防衛のために品川沖に11か所の台場を作り始めて、品川砲台を構えます。2回目の黒船来航では、この台場があったため、ペリーは横浜に上陸することになります。
この砲台は諸外国との戦争激化につれて整備されますが、結局今日に至るまで東京湾での海戦が無かったため、一度も火を噴かずに終わりました。
未完成のままとなった第四台場のエリアが、1925年から埋め立てされ、現在の天王洲アイルの街となります。
しばらくは倉庫や物流センターのエリアでしたが、1985年「東品川2丁目(天王洲アイル)マスタープラン」が策定され、浜松町と羽田空港をつなぐ東京モノレールの新駅設置が決定されます。
それから高層オフィスビルの建設が始まり、1992年には天王洲アイルを代表するシーフォートスクエア(今回宿泊したホテルも含む)が完成。
2001年にりんかい線の駅ができ、2002年からりんかい線と埼京線の直通運行が開始されたことで新宿・渋谷へのアクセスが向上し、一気に知名度が向上。
2006年に「運河ルネサンス構想」として寺田倉庫が水上ラウンジwaterline(ウォーターライン)をオープンし、T.Y.HARBORなどの若者の人気エリア(後述)も出来上がりました。
地理
以上の歴史を頭に入れて、今回宿泊したホテルの周辺を図解してみました。
天王洲アイルは品川区東品川2丁目の埋め立て地です。
第四台場があった北東の先端部に、今回宿泊したシーフォートホテルが建っており、南西角部屋からの眺望では港区港南エリアを一望できます。
港南という街は、品川の「港南口」を出たところで、本社オフィスビルが立ち並ぶビジネス街です。
僕も知らなかったのですが、この品川の東のエリアは、20年ほど前までは人通りのほとんどない寂しい場所だったようです。もともと水再生センター、倉庫、都家畜飼育場、屠場などがあり、全国から牛やブタが集まり、動物の鳴き声や騒音や臭いなどが衛生問題となっていました。海と幹線道路で完全に人家と隔絶した広大な空き地だったようです。
それが1992年から再開発が始まり、2003年に東海道新幹線が止まるようになって、気が付けば世界の名だたる企業の本社が終結するオフィス街となりました。
オフィス街は駅前の港南1,2丁目で、天王洲アイルと運河を隔てて接する港南3,4丁目はタワマンエリアとなっています。このような再開発の歴史から、このエリアのタワマンは築20年ぐらいが多いです。
台場について補足すると、第3台場と第6台場はお台場に現存して残っています。第3台場は台場公園となっているので、遊びに行けます。第6台場は、ゆりかもめの車窓から見える飛び地で、立ち入り禁止となっています。今まで全く意識していませんでしたが、今度ゆりかもめに乗ったときは第6台場を意識してみようと思います。
東品川の内陸には「台場小学校」があり、「お台場ではないのに、なぜ?」と思いますが、これは地上に設置された台場「御殿山下台場」の跡地に建った小学校だからです。
ちなみに、「お台場」というのは、「江戸幕府が作った御台場」の名残で、"お"台場と呼ぶようになったそうです。もともとは、黒船を追い返すための砲台だったんですね。
以上の地理的な関係を頭に入れて、改めてホテルの部屋からの景色を確認してみます。
天王洲アイルの発展は、東京モノレールの駅開設(1985年天王洲アイルマスタープラン)と共にありました。東京モノレールと天王洲アイルは、切っても切り離せない関係なのですね。
東京海洋大学の構内にある雲鷹丸は、天王洲運河沿いの道を行くと近くまで行けます。
学園祭のときには、船の中に入れることもあるそうです。
こちらはいわゆる「港区のタワマン」がひしめく、港南3,4丁目エリアです。
ちょっと調べただけでも、こんなにたくさんのタワマンがありました。(調べるの大変だった。。。)
タワマン街の中央には港南小学校と港南中学校があり、ファミリー層が移住しやすい街となっています。この小学校の学力レベルは高いんだろうな~。
しかしこのタワマンエリアは、島の中に駅が無いことが欠点でもあります。東京モノレールの線路が通っていますが、駅はありません。最寄り駅は品川駅と、隣の島の天王洲アイルです。
ようするに通勤ルートは二つあります。品川駅へのオフィス街をつっきる通勤コースと、天王洲運河を渡って東京湾を感じる通勤コースです。
宿泊したホテルからは、夜遅くまで運河通勤コースを歩く人々が見れました。
この通勤コースを考えると、多くのタワマンの中でも頭一つ秀でているのは、天王洲アイル駅に近いワールドシティータワーズと、天王洲アイル駅直結のシーフォートタワー(宿泊したホテルの22階以下部分)かなと思います。どちらも名だたる億ションです。前者は、品川駅へのシャトルバスもでており、生活の利便性が高そうなだと感じます。
天王洲アイル=運河+高層ビル+モノレールの街
以上をもって僕なりに天王洲アイルをまとめると、「天王洲アイル=運河+高層ビル+モノレールの街」です。
これを象徴するような写真を撮ることができました。
上述の運河通勤ルートで、天王洲運河を横切る天王洲大橋です。すぐ頭上をモノレールが走るので、鉄道オタクの長女は興奮しっぱなし!奥に見えるのはワールドシティータワーです。
運河沿いのボードウォーク(板張りの遊歩道)。
ここは江戸時代に第四台場が作られていた場所で、今でも台場の石垣が岸壁に再利用されているのが確認できます。
台場があった名残か、このあたりの運河は浅瀬になっていて、魚がたくさん集まっていました。
写真ではよく見えませんが、20匹くらいの魚の家族が、そこらじゅうにウヨウヨいました。
ホテルの前にある船上レストラン。今度行ってみたいですね。
天王洲アイルの若者向けエリアにかかる天王洲ふれあい橋。ここらへんが天王洲アイルの若者のエリアになります。
ボンドストリート
ボンドストリートは2006年の運河ルネサンス構想で再開発されたエリアで、倉庫がリノベージョンされたレストランやカフェが並ぶ道です。
また、壁画ペインティングを中心とした芸術のエリアでもあります。
壁一面の三味線を弾く女性のペインティング。ビル一棟を壁画にしちゃうのがすごいですね。遠くからも良く見えそう。
壁一面のペイント。落書きにも見えるけど、グラフィティ作品なんでしょう。
2021年8月21日~12月5日は、寺田倉庫で「バンクシーって誰?展」もやっております。
子供連れだったので、入っても楽しめないかなぁと思って今回は入らなかったのですが、バンクシー好きは是非入ってみてください!チケットは一人2000円ほどです。
天王洲アイルのレストランは、ボンドストリートにある「T.Y.HARBOR」が有名です。「天王洲アイル」で検索すると、上記のアングルの写真がいやというほど出てきます。
しかし、祝日のランチ時には店の外まで行列ができていたので、入店をあきらめました。
代わりに、近くにあった、テラス席まで解放感溢れるお店でランチにしました。
外国人からファミリーからビジネスマンまで集まり、港町らしい活気あふれるお店でした。
炭火×薪火×レストラン RIDE 品川 天王洲店 - 天王洲アイル/イタリアン/ネット予約可 | 食べログ
座席ごとに設置されたQRコードを読み込んで、スマホからお料理をオーダーするという面白いお店でした。
キッズプレートの完成度が非常に高かったです。プレート上のすべての食材が、アツアツではなく、少し冷ました状態で配膳されました。これはとても嬉しくて、食べさせる前に親がふーふー冷まさなくて良いのでとても助かりました。
個人的には、、、豊洲>天王洲アイル
以上、天王洲アイルの一泊旅行を振り返りました。
小さい街なので、一日あればほとんど堪能できますし、少し足を延ばせば1駅でお台場(東京テレポート駅)にも行けます。
天王洲アイルを一言でまとめると、上述の通り「天王洲アイル=運河+高層ビル+モノレールの街」でした。
ただ・・・、個人的に、好きな街ランキング1位の座は、豊洲から揺らがなかったです!
豊洲も同じく湾岸の再開発地区ですが、豊洲の方が街が全体的に新しくて統一感があり、ららぽーともあって、住みやすそうだなぁと思いました!
以上、メタラーまとんでした。
ではでは。