ども!育児ブロガーのまとんです。
コロナで「1歳」という貴重な成長機会が失われてしまう焦り
1歳の娘には色んな体験をさせてあげたくて、昨年までは都内の遊びスポットに毎週繰り出していたのですが、
残念ながらコロナの状況下ではお出かけはできません。せいぜい、近所の公園と、スーパーでの買い出しくらいです。
週3回の習い事(ベビースイミング、知育教室、英語教室)も、全て閉校となっています。
大人は1年でも2年でも自粛すればいいのですが、1歳という子供の未来を形作る大事な時間は取り返しがつきません。
コロナのせいで、娘の成長が著しく遅れてしまう、そんなことがあってはならない。
限られたリソースの中で、子供の成長のために、最大限の努力をする。
そこで我が家では、家に篭ってできる教育として、絵本教育に力を注いでいます。
最近の娘は、とにかくアンパンマンが好きなようです。
アンパンマンと娘
始まりは母親が買ってきたこの人形。
母親「子供はね、誰でもアンパンマンが好きなのよ〜」
当時の僕は「そんなわけあるかい!多様性を認めろや!」と反論していたのですが、
ある日突然、娘がアンパンマンに目覚めた。
きっかけはこの絵本。
アンパンマンをさがせ!シリーズとの出会い
いわゆる「ウォーリーをさがせ」のアンパンマン版。たくさんキャラクターの中からアンパンマンを探す。
この本を開くと、なんと娘は「ん!」と言いながらアンパンマンを指差すではないか。
他のページを開いても、アンパンマンを指差してしまう。
すごい!娘はアンパンマンが認識できている!!
1歳の娘は、最近「ネコ」「イヌ」「ライオン」などが区別出来るようになってきて、ニャ〜とかワンワンとか声真似するようになったのですが、まさかもうアンパンマンを識別できるとは!!
言葉はまだ話せない娘ですが、確かにアンパンマンを識別できている。
メルカリでアンパンマンをさがせシリーズをコンプ
アンパンマンをさがせ!シリーズは6種類あるようで(1,2,3,RED,GREEN,BLUE)、早速、メルカリで全巻を大人買い。育児とフリマ産業は相性が良い。
娘も大喜びで、四六時中アンパンマンを探している。楽しくて仕方ないようだ。
気がつけば、いつでもアンパンマンの人形を連れているようになって、寝るときもアンパンマンの人形と一緒に寝ている。かわいいやつめ。
カレーパンマンを識別する急成長
アンパンマンばかり探しているので、そろそろ飽きてこないのか?と思い、ためしに「カレーパンマンは?」と聞いてみると、なんと「ん!」とカレーパンを指差すではないか。
マジか!カレーパンマンも分かるの!?
てゆーか、カレーパンって名前もちゃんと認識できてるのね!すごい!!
色々実験したり仕込んだりしてるうちに、食パンマン、ドキンちゃん、バイキンマン、チーズ、ジャムおじさんなどの主要キャラも識別して指差せるようになっていた。
すごい!すごいぞ!原作のアニメは1度も見せたことないのに!!!(アニメが何時に放送しているのか知らない)
ばらつき判定を学習できる
アンパンマンをさがせ!の良いところは、ばらつきの丸め込みを学習できるところである。
つまり、人間が見て「これはアンパンマン」「これはアンパンマンではない」の基準を学習させることができる。
こちらの図を見てほしい。上記のアンパンマンをさがせ!シリーズからの抜粋である。
皆さんお馴染み、これはアンパンマンである。
丸い頭に、丸いほっぺと丸いお鼻、つぶらな瞳。
赤いスーツに、黄色い手足。茶色のマントが特徴的。
では、こちらはアンパンマンだろうか?
これはアンパンマンである。
しかし、表情は違うし、胴体の向きが違う。飛んでいる。
これもアンパンマンだと、我々が教え込む。数回も教えると、娘は、これもアンパンマンだと識別できるようになる。
では、こちらはアンパンマンだろうか?
これはアンパンマンである。
しかし、なんと目とほっぺがそれぞれ一個しかない。アンパンマンの特徴を大きく外している。胴体も大部分が隠れている。
これはかなり難しかったようで、アンパンマンだと識別するのに時間がかかった。
しかし、何回か教えているうちに、これもアンパンマンと分かるようになった。
では、こちらはアンパンマンだろうか?
これはアンパンマンである。
しかし、服装は全く異なるし、変な帽子を被ってある。
これは簡単だったようで、娘は初見でアンパンマンと識別できた。
では、こちらはアンパンマンだろうか?
これはアンパンマンである。
これはかなり難易度が高い。見開きページの間にアンパンマンが埋もれているため、顔がほとんど見えない。
しかし、他のアンパンマンで慣れた娘は、これも容易くアンパンマンと識別できた。
ニューラルネットの学習を感じる
以上の過程は、ニューラルネットの教師あり学習そのものである。
見分けが難しい微妙な画像を見て、正解を教えることで、「この程度の誤差・ズレ・ノイズがあっても、アンパンマンなんだな」と学習していく。
この学習は一般化され、対象がアンパンマンでなくても、食パンマンやカレーパンマンに対しても、「この程度の誤差」を学習したニューラルネットは応用される。転移学習である。
人工知能の研究者が子供を育てると感動すると言われるが、まさに僕も感じています。
たかだか数十ページしかない絵本の少量学習データ(ただし質は良い)で、「アンパンマン識別機」を学習し、気がつけば「人間がモノを認識する判定基準※」を身につけている。
しかも、自ら自発的に学習して、気がついたらできている。しかも好きになっている。
すごいぞ!ニンゲン!
※補足すると、人間の判定基準は、言語や文化にもよる。
例えば、日本語では蝶と蛾を区別するが、英語ではどちらもバタフライで、区別しない。
日本では虹は7色(赤・ 橙・ 黄・ 緑・ 青・ 藍・ 紫)だが、アメリカでは藍を区別せずに6色。
昔の日本は緑と青を区別しなかったのでどちらも青としていたが(青々とした山、青汁、青信号など)、現代の日本では緑と青を区別するようになった。
娘にはアンパンマンを思う存分、供給しよう
好きこそ物の上手なれ、と言いますが、娘には好きなものはたくさんあげようと思います。
コロナで家の外には出れませんが、物流は止まらないので、Amazonやメルカリを駆使して、娘の成長に尽力していく所存です。
以上、メタラーまとんでした。
ではでは。