ども!水彩画ブロガーのまとんです。
今年の美術部の恒例展示会に出す絵は、皇居ランの絵にしました!!!

2024年、皇居ランにハマった
今年、丸ノ内ホテルに泊まって皇居ランをデビューし、ハマりました。
ランニングステーションも使ってみて、「仕事帰りに皇居ランする」というファッション丸ノ内OLムーブが趣味になりました。highso.hatenablog.com

皇居ランのルートの中で僕が一番好きなのがこの場所です。
桜田門と警視庁を上から見下ろすスポット。お堀の水面に反射した丸ノ内の灯りがとてもキレイです。
霞が関と、江戸時代と、高層ビルが融合している光景が、とても「日本の中心だな」と感じて、ワクワクします。
水彩画で描いていく
ここ4年間ほどはCLIP STUDIOでデジタル絵を描いていた僕ですが、今回は久しぶりにアナログの透明水彩で描くことにしました。

まず下書き。水面に反射した高層ビルが存分に生かされる構図にしました。
また、描いてみると絵の中心に桜田門という主役を置くことでまとまりが良くなると感じたので、実際の見え方よりも大きく桜田門を描きました。
ランナーの走るルートを桜田門につなげて、視点移動すると中心の桜田門に行きつくような構図になったかなと思います。実際にランナーは桜田門の中に走っていきます。
ただし、一点だけ微妙だったのが走っているランナーです。写真を撮った時に走っていたオジサンは、絵にするにしてはちょっと見栄えが良くないオジサンだなぁと思いました。

そこで「ランニングしている人」の写真をググって、見栄えがよさそうなお姉さんとお兄さんを登場させました、
画面の中で右下にスペースが空いていたので、お姉さんを置いてバランスを良くしました。
絵を見た人の視点移動を考えると、最初にランナーのお姉さんお兄さんを見て、次に自然と視点が桜田門に映って行って、そこから丸の内の華やかな世界を楽しんでもらえるとよいなと思いました。
色塗りは、まずは柴崎先生の動画を参考にしました。
しかし、柴崎チャンネルの描き方を模写して一回描いてみたのですが、こんなに煌びやかな情景を僕は表現できなかったです。。。水彩画の技法のウェットインウェットがテクニカルすぎて、何度やってもうまくできませんでした。
次に参考にしたのがShiko Artチャンネルの動画です。
これなら僕でも真似できる!再現性あるぞ!!と思い、描き方を真似させてもらいました。

ざっくり塗りあがったのがこんな感じ。
・空:刷毛(はけ)を使って3色のグラデーションをかける。東京の空は、地表に近いほどビルの明かりで明るいのが特徴です
・水面:暗い水の色の上にで、絵の具が渇く前にウェットインウェットで大胆に明るい色を置いて、にじませていく
・高層ビル:ドライブラシで下地の黒色をガシャガシャと塗った上で、光らせたい窓に濃い白色をちょんちょんと塗って、白色の上に好きな色を載せていく(Shiko Artチャンネルの描き方を真似させてもらいました!
・桜田門:白い漆喰壁がパーッとライトアップされていたのを表現するため、マスキングインクで覆っておいて、紙面の白色を残す
ここまでがこの作品のメインでした。あとは細かいところを塗っていきます。

次に樹木の濃い緑をのせて、空と地面の境界を隠していきます。
樹木は主役ではないので、説明的にならないように、てきとうにバサバサ描きました。絵の具を含ませた筆を、グシャっとさせてからシャッシャッとすると葉っぱのバサバサ感を表現できました。
一点注意したのが右側の樹木で、ここは道路の街灯の光で「下から上に」ライトが当たっています。普通の光源は上から当たるので逆向きです。なので樹木の下部分を明るくして、上部分はむしろ暗くなるように調整しました。

最後にランナーを描いて完成です。
ここは「ランニングをしている絵ですよ」と伝えるためのパーツなので、思いっきり説明的に描きました。女性ランナーの黒スパッツのテカり具合をうまく表現できたかなと思います。髪を思いっきりなびかせることで、走っている躍動感を表現しました。背筋が鍛えられていて肩甲骨が盛り上がっていることを表現するため、背中に影を落としました。
展示していく

世界堂で一番安い額縁を買って、美術部の展示会で展示しました!

作品と僕。
作品の下に貼ってある地図は、ランニングアプリ「Nike Run Club」のスクショです。皇居ランはちょうど1周が5kmのコースです。
来場者の方に「ここをこういう風に走っているんですよー!」とコミュニケーションとるために、こういう小物があると重宝します。
というわけで、今年の作品でした。
来年も出展します!1年に1個は作品を作る、ルーティンを死ぬまで続けようと思います。
以上、メタラーまとんでした。
ではでは。
