ども!水彩画ブロガーのまとんです。
前々から気になっていた画材「水彩色鉛筆」を使ってザリガニを描いてみました!

気軽に水彩タッチで描ける水彩色鉛筆
水彩色鉛筆は、普通の色鉛筆のように描いた後に、水筆でインクを溶かすと水彩画のように描けるという画材です。
お手軽に水彩画ライクな表現ができることが強みです。屋外でスケッチをするときに便利だよ、と美術部の友達が教えてくれました。
大昔からあるクラシックな画材ではあるのですが、僕にとっては初めての画材なので、ワクワクします!
ファーバーカステルの24色
今回購入したのはファーバーカステルの24色。Amazonで1688円で、翌日には家に配送されてきました。お手軽でいいですね!(透明水彩で24色のインクを揃えると、2~3倍の値段がしそう!)

ファーバーカステルの24色。赤缶がカッコイイ。

24色もあるので、色の分解能が高いです。例えば左の方の「黄色」だけを見ても、鮮やかな黄色とオレンジがかった黄色で、2色に分解されていますね。
白、グレー、黒があるのも嬉しいです。
一番右側には水筆用の筆も入っていました。ただしこの筆は、今回のF4サイズの絵で使うには水の量が少なすぎたので使いませんでした。
水筆の筆は、柴崎チャンネルでいつもオススメしているリセーブルのラウンド18号を使いました。水をたっぷり含められるので、大きい紙面を描くには便利でした。
ザリガニを描いていく
今回描いていくのは、ザリガニです!最近次女がザリガニにハマっていたので、喜んでくれるかなぁと思って描きました。
参考にしたのはこちら、kazika ARTチャンネルの動画です。水彩色鉛筆でザリガニを描くという、ドンピシャの動画がありました。

今回僕は、図鑑に載っているザリガニの写真を模写しました。
まず、鉛筆でザリガニの形をとっていきます。ザリガニは大きい2本のハサミに加えて、小さい脚が8本もあることと、口から長い触覚が生えているのが特徴です。
描いてみて思いましたが、ザリガニってほんとハサミがカッコイイですね。

今回は色鉛筆なので、「あとで鉛筆の下書きを消しゴムで消す」ことができません。
なので、大事な輪郭はボールペンで清書しておいて、鉛筆の下書きは塗る前に消しました。

水彩色鉛筆で色を塗っていきます。
ちょっと暗い赤色(茜色?)を下地にして、赤色と紫で色を深くして、適宜オレンジや黄色を入れました。
ハサミのゴツゴツしたイボの部分は、色を塗らないことで白地を残し、浮き上がらせてみました。

最後に、水筆で色の上を塗っていきます!色鉛筆のインクが水に溶けて、紙面に広がります。複数の色が水筆で混色されるのが面白いです。
水彩色鉛筆の感想
普通の透明水彩だと「パレットで色を混ぜて作ってから、紙面に乗せる」という感じで描きますが、水彩色鉛筆の場合には「紙面の上で色を重ねてから、水で混ぜる」という順番になるのだなと思いました。画材によって頭の使い方が変わるのが面白いです。
また、あくまで色鉛筆なので、細かいところを描くのは筆よりも楽だなぁと思いました。
水筆で溶かす前後で比べてみると、水で溶かした後の方が色の彩度が上がったと思いました。力強く塗りたい部分は水で溶かすのが良さげだと思いました。

また、今回は水彩用のゴワゴワした紙を使ったのですが(アヴァロンのF4、300g/m2)、水を濡らす前は紙の凸部分にしか色が塗られないので、ドライブラシのタッチになります。これを水で溶かすと、凹部にまで色が浸透してハッキリ塗られます。
ということもあって、
(1)まずドライブラシのように塗る
(2)ドライブラシ的なタッチを残したい部分はそのままにし、ハッキリ塗りたい部分は水筆で溶かす
という感じで描くことになるなぁと思いました。
水彩色鉛筆の弱点
一度水筆で溶かしたところを、修正するのが難しいです。水で溶かした後に、その上から追加で色鉛筆で描いても色が乗りません。油絵のような重ね塗りは難しいと思います。透明水彩も重ね塗りが難しいですが、水彩色鉛筆はなおさら「一度切りの勝負」だなと思いました。
また、白色の色鉛筆は、あまり役に立ちませんでした。白を塗ったところで、他の色に負けてしまいます。後でハイライトに白をつけることも難しかったです。水彩画と同じように、白色にしたい部分は、紙面の白地を残す必要がありそうです。
今回はF4のサイズでしたが、製作時間は下書き2時間、塗り2時間と、短時間で制作できました。水彩色鉛筆の長所だなぁと思いました。
お手軽に描ける水彩色鉛筆、みなさんも試してみてください。
以上、メタラーまとんでした。
ではでは。
以下、今回使った画材です。
以下、最近描いた絵。


