メタラーまとんがハイソにやらかすようです

東大理系修士卒JTBCエンジニアのハイソサイエティ(上流階級)な日常

盆踊りは「SHOW」ではなく「輪」

ども!育児ブロガーのまとんです。

去年、アラサーにして人生で初めて盆踊りに参加し、盆踊りの楽しさに目覚めてしまった僕。

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今年も張り切って、近所の盆踊りに参加してきました!!

盆踊りの素晴らしさは「SHOW」ではなく「輪」の音楽であるということ

昨年も感じたことですが、盆踊りは、誰でも気軽に参加できるところが最大の魅力です。

それを可能にしているのは、踊りが簡単なのでその場でなんとなく覚えられること、間違えても誰も気にしないこと、曲の途中で入ったり抜けたりできることです。

これによって、僕のような幼児連れの家族が参加したり、仕事帰りのサラリーマンがフラッと参加したりできて、老脈男女が楽しめるイベントが実現されています。

 

ここで、「音楽」という側面から、盆踊りについて深堀りしてみました。

僕はこれまで30年以上、様々な音楽を経験してきました。舞台で披露した経験があるのは、クラシック、ロック、デスメタル、パンク、アニソン、J-POP、学園祭バンド、ブラスバンド、弦楽合奏、応援団、歌舞伎、長唄などです。

これらの音楽と比べて盆踊りが決定的に違う点は、「SHOWではない」と言う点です。

ほとんどの音楽には、「演奏者」と「観客」という明確な区別があります。演奏者は事前に練習をし、ステージに立ち、ステージから観客に向かって音楽を提供します。一方通行の音楽です。これは「SHOW」という形式です。

SHOWでは必然的に、主従の関係が生じます。観客はどうしても「従」の立場です。SHOWにおいて観客ができることは、例えば、手拍子を打つ、体でリズムに乗る、ロックでジャンプをする、ソロパートの後に拍手をする、メタルでヘッドバンキングやモッシュをする、アニソンでオタ芸をする、ライブでコールアドレスポンスをする、MCで演奏者とコミュニケーションをとる、コンサートでスタンディングオベーションをする、歌舞伎で「中村屋!」と屋号を叫ぶ、などがありますが、いずれも観客は「従」の立場です。どうしても「主役」にはなれません。

しかし、盆踊りは違います。盆踊りには「参加者」だけが存在します。みんなが参加者となり、音楽に入って、みんなが躍ることで音楽が成立します。演奏者と観客という一方通行性がありません。ステージが無いので、参加者はやぐらの周りをぐるぐると回ります。文字通りの「輪」になります。盆踊りは「輪」という形式の音楽です。

輪においては、参加者みんなが「主役」です。輪の中に加わった時点で、誰もが主役。しかも、すごいことに、なんと事前練習が全く不要。その場で参加して、なんとなく見よう見真似でよい。こんな音楽を、僕は今までに経験したことがありません。

盆踊りは、「SHOW」ではなく「輪」の形式の音楽であるということ。輪なので、誰でも簡単に参加できる音楽であるということ。純粋に音を楽しむ、原初的な音楽の姿の一つだと言えるでしょう。これが盆踊りの素晴らしい点だなぁと思いました。

(厳密には、やぐらの上で太鼓を叩く人とお囃子、お手本を踊る人という演奏者はおりますが、それも地元の人が交代制で担当したり、近所の若者や子供たちが下手ながらに太鼓を叩くこともあり、これも含めて「輪」だなぁと感じます)

盆踊りの参加ステップ

さて、まだ盆踊りに参加したことが無いよという人に対して、盆踊りに参加するためのステップを紹介します。

日本に住んでいるみなさんは、是非盆踊りに参加して、日本の文化を繋いでいって欲しいと思います。

ステップ1:盆踊り会場に行くこと

まずはこれが最初のステップ。地域の情報誌やポスターなどを見て、日付と場所を確認して、当日にその場に行くこと。これが最も重要な第1ステップです。

ステップ2:盆踊りの輪を外から眺めること

次はこれ。会場で、屋台のご飯ばかり食べていないで、盆踊りをやっているところを外から見ること。輪を眺めると、真ん中のやぐらでお手本を踊っている人がいることが分かります。

ステップ3:輪の中に入って、流れに任せて歩くこと(参加完了!!)

あとは勇気を出して、輪の中に入るだけです。これで参加完了!!あなたは盆踊りの主役です。

盆踊りの輪は、じわじわ前に進みながら流れていきます。流れに身を任せて歩きましょう。踊らなくても問題ありません。

ステップ4:(ここから高難度)手を上げて、周りの人のマネをすること

ここからは高難度なので、できてもできなくても問題ありません。とりあえず手をあげて、周りの人のマネをしましょう。盆踊りは同じ振り付けを何度も繰り返すので、1曲踊っているうちになんとなく動きが分かってきます

ステップ5:「戻り」のタイミングを覚えること

盆踊りは基本的に反時計回りに回り続けますが、多くの曲では、一瞬だけ時計回りに「戻る」タイミングがあります。この「戻り」のタイミングだけを覚えて、周りの人と一緒に戻りをキメましょう。うまくいけば、脳汁が出るほど楽しいです。

ステップ6:踊りを覚えること

あとは全体的に踊りを覚えることです。何回も踊っていれば、なんとなく覚えていきます。

オススメの曲

僕がオススメする曲を紹介します!!!

盆踊りはその地域のオリジナル曲が結構あるのですが、おそらく幅広い地域で使われているであろう曲を紹介します。

Tier1:ダンシングヒーロー、恋するフォーチュンクッキー

僕が最も好きなのはこの2曲です。

この2曲の良いところは、踊りが分かりやすくて覚えやすく、動きが大きくて楽しいところです。子供でもすぐに覚えられます。

さらに、「戻り」のタイミングが分かりやすいのも良い。ダンシングヒーローは「右、右、左、左」というシンプルな動きで戻るので、すごく覚えやすいです。

フォーチュンクッキーは、輪の内側に集まる動きが楽しいし、ジャンプして手を叩くのも楽しい。

Tier2:エビカニクス音頭、ビューティフル・サンデー

これらも良い曲。

エビカニクスは独特なエビとカニの動きが面白いので子供が楽しめるし、「戻り」が無いので、非常に簡単。

ビューティフル・サンデーは、フォーチュンクッキーのように内側に集まる動きが楽しい。

Tier3:大東京音頭

大東京音頭は盆踊りらしい動きが多く、本格的な盆踊りを楽しめます。

踊りの難易度はわりと高いと思います。ちょっと慣れてきたころに参加して、踊りを覚えると、すごく楽しめると思います。

分かりやすいYouTube解説動画があるので、事前に予習していくのがオススメです。子供も一緒に練習を楽しめます!


www.youtube.com

Tier4:東京音頭、炭坑節、ドラえもん音頭

これらは個人的には微妙な曲です。

東京音頭は、踊りはとても簡単なのですが、「戻り」が多すぎです。踊りはわずか5種類の動きの繰り返しで、すぐに覚えられますが、そのうち1種が「戻り」です。全体の20%も戻っています。さらに20%は立ち止まって手を叩く動きなので、1セットを通して4歩しか進みません。全然進まないので、少しイライラします。

炭坑節は有名な曲ですが、これも全然進まないので楽しくないです。その場に立ち止まってヨイショヨイショとする動きが多い。

ドラえもん音頭は、「子供が楽しめる!」という雰囲気を出してくるのに、特に子供が楽しめる要素が無いので期待外れです。ドラえもんらしい動きも無いなと思います。踊りも普通に難しい。子供がとても楽しめるエビカニクスとセットにされることが多いですが、エビカニクスとは全然違うカテゴリの曲です。

 

みなさんも是非、地域の盆踊りに参加してみてください!!

老脈男女、誰でも楽しめますよ!!

以上、メタラーまとんでした。

ではでは。

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