ども!育児ブロガーのまとんです。
夏休みは子供たちを色々なところに連れて行ってあげたい!!ということで、今回は上野の国立科学博物館(通称カハク)に行ってきました!
最近の子供たちは恐竜にハマっているので、特別展「化石ハンター展」を楽しめるかなと思って行ってみたのですが・・・、予想に反して常設展の方がめちゃくちゃ良かったです!!
国立科学博物館(カハク)
カハクは上野にある科学博物館です。
東京の科学博物館は、上野のカハクと、お台場の未来館が2強だと思います。
アクセス
JRの上野駅の公園改札から出て真っすぐ進むと、右手の西洋美術館があり、正面に上野動物園が見えたら右に曲がって進むとカハクに着きます。
今回気が付いたのですが、公園改札が新しくなっていました。2020年3月に改札の位置が北に100m移動していたようです。
新しい改札では、改札を出てから横断歩道を渡ることなく上野公園にアクセスできるようになっていました。とてもスムーズになったなと思います。もともとの改札口はゴチャゴチャして狭かったので、待ち合わせにちょっと不便だなと思っていたんですよね。
2020年春、上野駅公園口が新しく生まれ変わります - JR東日本グループニュース
料金と日時指定予約
2022年8月現在、チケットの購入だけでなく、日時指定予約も必要です。
日時指定予約は1か月前からできます。30分ごとの入場時間を決めて予約します。滞在時間には制限が無いので、入場時間だけを指定すればOKです。
日時指定予約と同時にチケットを購入します。予約と購入はウェブ上で行います。
特別展と常設展はチケット料金が異なります。
- 特別展:大人2000円、小学生以上600円、未就学児無料
- 常設展:大学生以上630円、高校生以下無料
特別展のチケットがあれば常設展も見ることができるので、特別展に行くなら特別展のチケットだけ買えばOKです。
今回は特別展で大人2人(=4000円)で入場しました。子供たちは無料です。
実は「常設展は高校生以下が無料」というのがカハクの嬉しいところです。
この記事で言いたいことは「カハクは常設展が素晴らしい」ということなのですが、東京の子供たちはカハクを実質無料で楽しめるんですね!もし上野の近隣に住んでいたら、毎日行ってしまうと思います。
僕は浪人生になってから東京に来たので知りませんでした。。。
入場時に必要なもの
入場時は、チケット購入のQRコードだけでなく、日時指定予約のエビデンスも必要です。
予約完了のメール画面を見せればOKです。知らないと入場口で慌ててしまうので、しっかり準備していきましょう。
特別展「化石ハンター展」
2022年7月16日~10月10日、特別展「化石ハンター展」をやっています!
最近、子供たちが恐竜にハマっているため、化石を楽しめそう!!!と思っていました。
しかし、結論から言うと、化石ハンター展は子供には不向きかもしれません。常設展だけでよかったなぁ。
チベットケサイ
今回の特別展のメイン展示はこれです!!
チベットケサイの生体復元モデル。
チベットケサイは、アウト・オブ・チベット説の根拠となる、重要な大型哺乳類らしい。
世界初公開「チベットケサイ」の全身骨格復元標本や生体復元モデルを展示。チベットケサイや、チベットユキヒョウ、プロトオービスなどの哺乳類が、北極圏よりも先に寒冷環境となったチベット高原で寒冷気候に適応し、氷河時代に各地に放散したとする「アウト・オブ・チベット」説を紹介します。
特別展「化石ハンター展~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)|国立科学博物館(東京・上野公園)
考古学的には重要な動物で、この標本を作るのがすごく大変だった、という展示だったようですが、、、ウーン。
ぶっちゃけると、ティラノサウルスなどの恐竜の化石を期待していた娘たちは、ちょっとガッカリでした。
ツチクジラ
100年前の伝説の化石ハンター「ロイ・チャップマン・アンドリュース」が、キャリアの初期にクジラ研究家として日本を拠点に活動していたときに発見した、ツチクジラの全身骨格。
クジラの骨格は巨大で迫力満点でした!チベットケサイよりイイゾ!!!
パラケラテリウム
中央アジア探検隊が発見した、史上最大の陸生哺乳類パラケラテリウムの全身骨格。
これも大きい!!チベットケサイよりイイゾ!!!
お土産で売られるアンモナイトの化石
特別展のお土産コーナーでは、なんとホンモノの化石が売られていました。
アンモナイトの化石(名刺サイズ)が、2000円くらいでした。
ワゴンセールみたいに化石が大量に陳列されていて、子供たちが群がっていました。化石ってこんな簡単に手に入るものだったのか・・・。
チベットケサイのぬいぐるみ
このほかにも、チベットケサイのぬいぐるみがメイングッズで売られていました。ナンタラ先生が監修した本格的なぬぐるいは、親で2750円、子供で1650円。
親ぬいぐるみは大人気で完売しており、予約生産待ち。一方、子供ぬいぐるみは大量に余っていました。親のチベットケサイは特徴的な角があって、確かにカッコイイ。しかし子供のチベットケサイは、そこらへんの熊と同じ見た目なので、たしかに微妙だ・・・。
なお、うちの娘たちは、展示と関係ないトリケラトプスとモササウルスのぬいぐるみを買いました。
最近、トリケラトプスの絵本にハマっている影響です。
常設展
さて、特別展を見終えた後は、常設展の時間です。
実は、僕は今まで知らなかったのですが、特別展はカハクのほんの一部に過ぎません。
カハクは地球館(B3F~3F)と日本館(1F~3F)で構成されており、特別展は地球館のB1Fの半分の面積を使っています。
階数で単純計算すると、カハク全体で9階分あり、特別展は0.5階分なので、特別展はカハクのたった5%に過ぎません。常設展が95%を締めています。
常設展は1日では回り切れないボリュームがあり、素晴らしかったです!
以下では、特に良かったものをご紹介します。
地球館1F:動物園と水族館の両方を楽しめてしまう!
地球館1Fは現代生物の標本が大量に展示されています。
標本の数が半端ない!目の前で見れるのでとてもリアル。
動物園に行くより、ここに来た方が動物を楽しめると思ってしまうレベルでした。涼しいし、キレイだし、臭くないので、動物園を超えているまである。
魚類だけでもこの種類!
僕が好きなシイラやシーラカンスも展示。マンボウは実物よりも小さめでしたね。
初めてみた魚の「ダツ」。ハンターハンターのダツDEダーツで、キルアがキャッチしたやつですね。う~ん、良い感じさ。
この他にも虫の展示も半端なかったです。ファーブルもびっくり。1mm程度の小さい虫からヘラクレスオオカブトまで、よくこんなに集めてきたな・・・とドン引きしました。最高でした!
巨大なマッコウクジラには大興奮!!
頭にある傷は、ダイオウイカと戦ってできると言われている傷です。なお、マッコウクジラとダイオウイカが戦っているシーンを、まだ人類は撮影に成功していません。
NHK「ダーウィンが来た!」のスタッフが頑張って撮影トライしているのを僕は応援しています。
反対側ではマッコウクジラの体の中が見れます!
マッコウクジラの頭部には鯨蝋(げいろう)という油がつまっているのが分かります。油の温度を調整することで頭の重さをコントロールし、深海に潜水したり、水面に上がってきたりします。この仕組みのおかげでマッコウクジラは、ダイオウイカが生息する深海まで潜っていけるわけですね。
動物の知識を、実物サイズで確認できるのが楽しい!!
ジンベエザメの展示!!!残念ながらお腹側だけが見えます。
お腹にはコバンザメが張り付いているのが見えますね。嫁はコバンザメが大好きなので良かったです。コバンザメの吸盤が好きらしい。僕は、ちょっと苦手なのですが。
地球館1F:何時間でも見ていられる地球史ナビゲーター
地球館1Fの奥にある地球史ナビゲーターは、宇宙史(138億年)と、生命史(46億年)と、人類史(700万年)を一気に見られるアニメーション展示です。(残念ながら動画は撮影禁止でした)
物理・化学・生物・地学の全ての知識が、一つの輪の中で繋がるという不思議な体験をしました。凄すぎた。
映像では、メトロノームのようにポーンポーンと音が鳴りながら、時代がどんどん進んでいきます。
例えば宇宙史では、ビッグバンから始まり、地球が形成されて、隕石が降ってきて、氷河期を経て、現代にいたる。
生命史では、原始生命が産まれて、恐竜が産まれて、恐竜が絶滅して哺乳類が台頭して、人類が産まれる。
人類史では、狩猟採集の時代から、農耕が始まり、国ができ、産業が作られて、情報社会になる。
3つ観点から歴史を一気に遡るのは痛感でした。何時間でも見ていられそう。
人間の一生100年なんて、地球の歴史からしたら「ポーンポーン1回にも満たないぐらい短い時間」なんだなと、思い知らされました。
人類史の最後にはスマートフォンが展示されていました。2022年の最新は、これですね。
地球館B2F:古代の大型亀アーケロンがカッコよすぎる!!
B2Fは恐竜以外の古代生物のエリアです。
海の大型生物が迫りくる展示がめちゃくちゃカッコいいです!ドラクエのモンスターと対峙するときはこんな感じなんだろうなと思った。
特にカッコイイのは、写真中央右側の大型亀「アーケロン」です!
強そう。目が怖い。かっこいい。少年心がくすぐられる!
お腹の骨がすごいことになっている。こんなんどうやったら倒せるんだ?とファンタジー的発想をしてしまうぐらい、異次元空間でした。
地球館B1F:恐竜を2階席から堪能できる!
地球館B1Fは、半分が特別展のエリアで、半分が恐竜のエリアになっています。
「あ、ここがカハクの本気のエリアか」と思いました。
ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルスなど、Tier1の恐竜化石が展示されています。
しかも2階席も用意されており、大型恐竜を自分の目線で見られるのはすごい!
地球館3F:動物図鑑のリアル版
地球館3Fは現代の動物の剥製エリアです。
動物図鑑から飛び出てきたエリアだな、と思いました。
動物って、動かなくても楽しめるんですね。動物園で遠くの檻の中で寝ている動物を見るよりも、剥製の方がよくないか?
地球館3F:体験コーナー
地球館3Fはアスレチックなどの体験コーナーとなっています。
残念ながら2022年8月現在、触れて遊べるアスレチックや、絵本コーナー、オモチャコーナーなどは封鎖されていました。
それでもこの部屋はすごくて、なんとティラノサウルスの標本があるという豪華っぷり。
今まで色々な体験コーナーを見てきましたけど、ティラノサウルスは普通いないですからね。すごいですよ。
日本館の建物:重要文化財
日本館は建物自体が重要文化財に指定されています。
日本館は1930年に竣工。2007年に改修工事がなされています。
1930年の明治の雰囲気が残る内装がとてもキレイです。外国籍の子供たちも目を丸くして内装を見ていました。
一方、東大生だった僕にとっては、東京大学の本郷キャンパスの建屋はだいたいこんな感じだったなと感じました。調べてみると確かに、本郷キャンパスの建屋も同じ1930年ごろに作られたようです。
日本館3F:フタバスズキリュウ
日本館の見どころの一つはフタバスズキリュウの標本です!
首がね、長いです。
うちにはトミカのフタバスズキリュウがいるので愛着がありました。
日本館2F:ヒグマ
ヒグマはやっぱり大きいですね。
僕は昨年のゴールデンカムイの無料公開でヒグマの恐ろしさが身に染みています。
日本館2F:クワガタ
なんとクワガタに触れます!
クワガタの頭部だけを大きくした模型を、触って楽しむことができます。
虫が苦手な子供たちも、ハラハラドキドキしながら触っていました。
クワガタの角を触れる機会なんて、人生でそうないですからね!
お土産:モササウルスの化石!?
お土産コーナーにモササウルスの歯の化石が売られていました。
その値段、なんと48万円。すごいですね。ていうか、売っちゃっていいの?化石ってそういう感じなんだ?
調べてみるとAmazonでも売られていますね。これは3000円。カハクのお土産コーナーに売られていたのはこれの20倍ぐらいのサイズでした。
出口:シロナガスクジラ
カハクと言えば最後のシロナガスクジラ!!
さすが地球最大生物。建物に入りきらない!
パラケラテリウムやティラノサウルスよりよっぽど大きい。地上最大の陸上生物ブラキオサウルス(30m)よりシロナガスクジラ(33m)の方が大きい。
地球の生命史は46億年もあるのに、史上最大の生物が2022年現在に生きているというのはちょっと奇跡ですね。(もっと大きい古代の海の生物の化石が見つかっていないだけだと思いますが)
以上、カハクを遊びつくしてきました。
ブログを書いていて思いましたが、記事1個にカハクを全部書くのは無理があった。コンテンツが多すぎた。
そしてこのカハク、高校生以下は常設展無料で入れますからね!!!すごいですよ!!!
上野は関東のどこからでもアクセスが良いので、是非子供を連れて行ってみてください!常設展(大人630円)だけで十分楽しめます。
また、子供が理科を勉強したり、歴史を勉強してから行くと、さらに楽しめると思います。
何回でも連れて行ってあげたいなと思いました。高校生まではタダだし。
以上、メタラーまとんでした。
ではでは。