メタラーまとんがハイソにやらかすようです

東大理系修士卒JTBCエンジニアのハイソサイエティ(上流階級)な日常

【東大受験シリーズ3】煽・戦士

ども!まとんです。

良い歳したオッサンが東大受験を振り返るシリーズ、続きです!

第三話 - 高2秋、受験勉強の環境構築

高2夏に東大志望を決意し、受験勉強を始めた戦士たち。

受験生という自覚が芽生えると、まずは日々の勉強時間を増やすことが必要。

入試までの1年間以上、いかに勉強時間を確保できるかどうかが勝負である。

 

そのためにはまず、環境構築が必要だ。

環境構築とは、IT業界ではプログラミングするためにパソコンの準備をすることを言うが、勉強でも同じである。

いわゆる「勉強する前に机の上を片付ける」ということだ。

何事も、環境構築は重要である。

手帳で勉強量を管理する

僕はドラゴン桜を参考に「手帳」を使った勉強法を採用した。

現代の受験生ならばスマホのアプリが使えると思うが、当時はガラケーだったので、アナログな手帳を使っていた。

月の初め:大目標を設定

まず、月の初めに、今月の目標量を設定する。

例えば、数学は問題集を30ページ、英語は英単語を500個、物理は力学の総復習、といった目標を立てる。

週の初め:毎日の勉強量を設定

次に、週の初めに、毎日の勉強量を日割りで具体的に設定する。

例えば、月曜日は数学を3ページで〇〇〇、英語は英単語100個で〇、力学は教科書5ページで〇〇〇〇〇、といった具合。

大受験は受験科目が多いので(現代文・古文・漢文・数学・英語・リスニング・物理・化学)、まんべんなく勉強するように自分をマネージメントする必要がある。

一日の終わり:勉強量を見える化

勉強日は、こなした分だけの〇を黒く塗りつぶしていく。

手帳にノルマが記載されているので、何を勉強すればよいかは明確である。

ベッドから目を覚ました1秒後から勉強がスタートできる。非常に効率的。

 

一日の終わりに、全ての〇が黒く塗られていれば目標達成。

白い〇が残っていたら、その日の努力が足りなかったか、そもそも目標が高すぎたということなので、来週の勉強量の設定にフィードバックする。

また、一日の最後に、その日の勉強時間「4時間」などとメモし、一週間の最後に累計の勉強時間を計算する。

※東大受験生の平均的な一日の勉強時間は10時間。学校がある平日は、6時間の授業があるため、4時間の自習が基本。

月の終わり:今月の勉強量を反省。総括して自分を鼓舞する

月の終わりに、今月の目標量をちゃんとこなせたかどうか確認。

月の勉強時間の累計値(例えば100時間)を計算。

これらをもって、手帳の余白ページに総括の反省文を書く。(ブロガーだったので、作文は好き)

最後に「絶対現役!受からい!!」と書いて、自分を鼓舞し、モチベーション管理をする。

モチベーションを他人に委ねているようでは甘い。

自分のモチベーションは、自分で維持するのである。

(僕の現在のポジ・ポジ男に繋がっています。【ポジ・ポジ男】自分の感情は自分で決める。他人に委ねるな。 - メタラーまとんがハイソにやらかすようです

 

以上が僕の手帳勉強法。これを浪人最後の月まで続けた。

ドラゴン桜の「二重目標」を採用

ドラゴン桜で紹介されている勉強法で「二重目標」というものがある。

絶対に達成する目標と、理想的に達成したい目標の、二つを設定するという考え方だ。

例えば、「絶対に英単語を50個やる。うまくいけば、英単語を100個やる」と設定しておく。

 

僕はこれを採用した。手帳に書くノルマはなるべく二重目標にしておいて、勉強量を分割する。

勉強にはノリがある。

うまくいく日もあれば、気分がのらない日もある。

それでも一重目標だけは絶対に達成できるよう、自分をマネージメントした。

 

手帳と二重目標を使った成果管理法は、社会人になってホワイトカラーになった今でも続けている。

僕の仕事術は、高2秋の時点に形成されたと思う。

全力で煽りあう戦士たち

東大を志望する戦士たち(約10名)は、いつも煽りあう。

特に月の終わりには、手帳に「その月の勉強量」がメモされているため、あからさまに比較ができる。

例えば、僕が60時間しか勉強できなかった月に、隣の戦士は120時間勉強していたりする。

明らかに差が開いている。これは煽られて当然である。

戦士たちの煽り会話は、こうだ。

 

戦士「は?お前、60時間しかやってないの?やる気あんのか?・・・ま、お前の人生だし?好きにすればいいけどね。二浪ぐらいすれば受かるんじゃない?(笑)まぁ、俺は現役で受かるけどね」

 

戦士たちはいつもこんな感じだ。

煽られて当然である。受験生では、勉強したヤツが一番偉い。

勉強していないヤツに人権など無いのである。

文句があるなら、勉強して、点数を上げるしかない。

僕たちの煽りあいは、入試日の前日まで続いた。

 

こんな環境で高校時代を過ごしたから、煽り耐性が身に着いたように思う。

とはいえ、東大に入ってからも、工学部は同じように煽りあいの世界だった。

煽りは僕達の基本コミュニケーションである。

 

戦士たちは、勉強し、勉強し、煽り、また勉強する。

ただひたすらに、東大を目指して。

 

つづく。

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ドラゴン桜(15) (モーニング KC)

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