メタラーまとんがハイソにやらかすようです

東大理系修士卒JTBCエンジニアのハイソサイエティ(上流階級)な日常

【肩ポン】家を買ったら、次の日に転勤を言い渡された話

ども!JTBCブロガーのまとんです。

先日、家を買いました。

highso.hatenablog.com

この話の続きです。家を買ったら、次の日に転勤を言い渡された話をします!!

「家を買ったら転勤になる」というJTBCの悪しき風習

JTBC(Japanese Traditional Big Company 日本の伝統的大企業)には、「家を買ったら転勤になる」という悪しき風習があります。

この原因は色々言われていますが、「ローン支払いがあると会社を辞められないだろうから、望まぬ転勤でも受け入れるだろう」とかいう、マジでクソな噂もあります。

実際、先輩や上司を見ていると、家を買った直後に他県に出向になったり、インドに赴任、アメリカに赴任などのケースを多く見てきました。

家を建てている間に海外転勤が決まったケースでは、家が完成するときに日本に住所がないと住宅ローン控除がうまく受けられない?などの実害も発生しているようでした。

なので僕は、「家を買っても、絶対に上司には伝えないぞ!!!」と固く決意をしていました。

(ただし、直属の上長に対しては、賃貸アパートの家賃手当を解除する申請をする際に、どうしてもバレてしまいます。それで上司がベラベラ言いふらしたら「業務上知り得た個人情報を、本人の同意なく他言した」というロジックで、出るところに出るつもりでした。)

 

で、決意を固めた僕ですが、ついに家を買いました。

よっしゃー!人生のスゴロクをまた1マス進めたぞ!!と思って、次の日にフンフンと鼻歌を歌いながら出社。

朝のメールチェックをしていると、部長に肩をポンと叩かれました。

 

部長「ちょっと今、いい?」

 

肩ポンとは?

肩をポンと叩かれることです。

特に、異動を伝えるために、部長からコッソリ肩を叩かれることを指します。

異動を伝えるプロセスは、まず本人だけに情報を伝達する「内示」があり、その後に情報が公開される「示達」があります。

内示の時点では情報を同僚にもおおっぴらにできないので、当人だけを会議室にコッソリ呼び出すために、肩をポンと叩くわけです。

我々サラリーマンは、肩ポン発生率が高い特に2月には、肩ポンが来るのではないかと日々恐れながら生活しています。

 

部長「(肩ポン)ちょっと今、いい?」

僕「ェ・・・!!」

部長「ちょっと、そこの会議室に来てくれる?」

僕「ワッ・・・ワッーーーー!!」

部長「君にとって、良い話があるんだ」

僕「良い示達なんてあるわけないやろ(ァ・・・ァ・・・)」

 

会議室に移動するまでの30秒、色々なことを考えました。

・僕の入社年次や、肩ポンのタイミング的に、遠方への転勤になる可能性が高い

30秒後に「それなら会社を辞めます」と僕は部長にうまく言えるだろうか

・家を買ったこと、上司に伝えてないよな?まさか昨日の不動産屋、うちの上司と内通していたのか?(困惑)

転居に配慮してくれた上司に感謝

~会議室にて~

僕「ェ・・・ァ・・・ァ・・・」

部長「さて、君には〇〇部署に2年間、出向に行って欲しいのだが」

僕「〇〇部署って・・・、最寄駅は〇〇駅ですよね!?(乗換案内アプリで通勤時間を調べる)・・・片道ドアtoドアで1.5時間ぐらいですね!!よかったーー!!いけます!オッケーです!」

部長「おぉ、1.5時間か(思ったよりも遠いな)。行ってくれるか!」

僕「任せてください!具体的な業務内容と、出向のアウトプットの期待値を教えてください(以下略)」

 

結果的に、引っ越しをしなくてもよい転勤でした。本当に良かったです。

片道1.5時間は全然余裕だろうと思いました。ちょっと早起きすればよいだけです。

僕が勤めるJTBCは日本中に拠点があるので、どうしても引っ越しが必要となる可能性もありました。

そこは、おそらく、僕の直属の上長(課長)が配慮してくれたようです。僕はいつも上長との1on1面談で「引っ越ししないといけないなら会社を辞めます」と言い続けてきたので、少しは配慮してもらえたのだと思います。

ただ、配慮したのかどうかはハッキリ開示されないルールらしく、ここらへんの透明性の無さがJTBCのダメなところだなぁと思いました。

ジンクスはマジだったが、悪意は無かった

引っ越ししなくてもよい転勤ではありましたが、結果的に「家を買ったら転勤になる」というジンクスは、僕のケースにも適用されてしまいました。

まさか、家を買った翌日とはね。ジンクス効きすぎ!!

ただ、そこには悪意はありませんでした。

振り返れば、半年ほど前に出向先の〇〇部署の面々がいらして、僕の業務内容をプレゼンしてほしいという謎の打ち合わせがありました。あれは多分、出向を受け入れる担当者のセレクションをしていたのだと思われます。(ただし、それが本当にセレクションだったのかどうかもハッキリ開示されないルールらしく、透明性が無くてクソだなぁと思いました)

つまり、僕の出向は半年ほど前から決まっていたようです。僕が家を買ったのはその後だったので、家を買った事実と転勤の間には、因果関係は全く無かったようです。

ただし、相関関係はあるのでしょう。家を買うような年代は、経験をつむために別部署に行かされることがよくあるので、そのタイミングが揃いやすいのでしょう。これがジンクスの正体ですね。

実際、うちの会社では出世するために「別部署の経験」と「海外赴任の経験」と「企画部門の経験」という、いわゆる三種の神器が必要となっているようで(ハッキリと開示されていないが)、僕は神器の1個目を持つように仕込まれたようです。

リモートワークを活用した「令和の単身赴任スタイル」

で、片道1.5時間の別部署に転勤となったわけですが、人事部からこんな連絡が。

 

人事部「入寮を希望しますか?」

僕「え?寮、あるんすか?」

 

どうやら単身者向けの寮が会社の近くにあるようで、単身赴任でも入れるらしい。

寮の費用は割安で、単身赴任の補助を加味すると金銭的にはトントン。

なんだかんだ言っても毎日通勤に往復3時間かけるのはもったいないので、平日だけは寮で暮らして、週末に自宅に帰ってくるのも悪くないなぁ、と思いました。

また、近年はリモートワークも盛んなので、出社が連続する日は寮に滞在し、在宅勤務の日と週末には自宅に戻る「令和の単身赴任スタイル」が良さそうだな、と思い、入寮を申し込みました。

すぐにイキってしまうタイプの僕は、社内制度の情報をまとめた「令和の単身赴任スタイルについて.pptx」を作り、お世話になった人への出向の挨拶メールに添付してドヤ顔で配布し、「俺はお前らとは、ちょっと一味違うぞ」感を出している、痛いヤツでした。

引っ越す前にホームシックになった

で、入寮の申し込みをしてから、1週間。

自分でも驚くほどに、自分を見つめ直し、自問自答をした1週間でした。

  • 1日でも子供と会えなくなってしまうような働き方を、自ら選ぶのか?子供と会う時間を減らしてでも働く理由はなんだ?
  • そもそも、寮に入るモチベーションは「通勤3時間が苦しいから」だが、なぜ3時間が苦しいのか?それは、残業をして夜遅くなると、家に帰るのが遅くなるからではないか?
  • つまり俺は、「残業するために寮に入って、子供と会えない日を作ろうとしている」のか。俺にとって、子供よりも残業の方が大事なのか?俺は、何のために生きているんだ?
  • 残業なんてせずに、仕事はてきとうにこなして、定時ダッシュして、家に帰る。それなら通勤3時間でも問題ないのではないか?

この他にも色々なことを考えた1週間でした。ようするに、ホームシックになりました。まだ入寮してないけど。

「令和の単身赴任スタイルについて.pptx」をドヤ顔で配布したのが月曜日。その週の金曜日、気が付けば僕は「件名:入寮キャンセルのお願い」メールを人事部に送信していました。

ここから僕の気づきは、「どれだけ効率が良いとしても、家族と離れる生活はダメだ。」ということでした。

片道1.5時間通勤?ぜんぜんいけんじゃん

で、出向先での勤務が始まって、1ヵ月ぐらい経ちました。

実際にやってみて、片道1.5時間通勤は、ぜんぜんいけました。

通勤ラッシュの電車はキツイですが、まぁ、浪人時代に地獄の総武線各駅停車(本八幡御茶ノ水)で鍛えられた僕にとっては、その他の路線など余裕です。

1.5時間、Xをして、アニメを2話ぐらい見ていればすぐです。人間は慣れる生き物なので、助かりました。

ただし、朝の幼稚園への送迎ができなくなったのが悲しいです。2年間の辛抱か。

結局、在宅勤務こそ至高

あと良かったことが、出向先の僕のチームのメンバーがみんな、なんと僕よりも家が遠いことでした。

チームのメンバーが「在宅勤務の方が楽だよね」という感じなので、在宅勤務が多めの働き方ができるよう、チームの雰囲気醸成に尽力しています。

なんなら、元々の部署にいたときよりも子供との時間を多く確保できています。ここの方が僕の自己実現ができるのではなかろうか。

僕は環境に適応する「ダーウィン系男子」を自称しているのですが、このまま出向先に転籍して、ここに骨を埋めてもよいな、と思い始めました。住めば都ってね。

 

というわけで、「家を買ったら、次の日に転勤を言い渡された話」でした。みなさんも家を買って、肩ポンされましょう!!

以上、メタラーまとんでした。

ではでは。

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