ども!資格取得ブロガーのまとんです。
1か月ほど前から日商簿記3級の勉強を開始していました。
先日、ネット試験を受けて、無事に合格することができました!
ネット試験の感想
簿記は従来、試験会場での現地試験が年3回行われていたようですが、コロナの影響があってか、2020年12月から試験センターでのネット試験が可能となっております。
2021年6月からは従来通りの現地試験も再開しているため、現在では、現地試験とネット試験の好きな方を選択できるようになっています。
現地試験は、日曜日にしか実施していません。我が家は育児を土日交代制にしており、僕の自由時間は土曜日なので、現地試験は受験するのが難しいという事情がありました。
そこで今回はネット試験で受験しました。
ネット試験は好きな日に受験できるのが最大のメリットです。
ウェブ上で試験センター(東京都内に多数あります)の日程を調べて、枠が空いている時間帯を選んで予約できます。
現在日から数えて最短で4日後?の枠を予約することができました。
なので、「よし、十分に勉強できたから、今週末に受験すっか」といったノリでの受験が可能です。
とはいえ、僕は締め切りが無いとやる気が起きない性格ので、現地試験(11月21日)の時期に合わせて予約しました。
試験内容については、ネットも現地も変わりません。
試験時間は60分で、同じ形式で出題されます。
問題の内容は、ネット試験では受験者ごとに毎回変わります。隣で同じ時間に受験する人とも問題は異なるようです。「今回の試験は特別に難問が多かった」ということが無いように、良問が多く用意されているそうです。
解答方法は、試験センターのデスクトップパソコンに問題が表示されて、キーボードで解答を入力する形になります。
受験してみて僕の感想は、ネット試験の方がケアレスミスが少なて良さそうです。
具体的には、回答欄に「1000000」と入力して、セルを移動すると、「1,000,000」とコンマ区切りで表示してくれます。
簿記の解答は、とにかく0の数を間違えるケアレスミスが多いです。コンマを正確に表示してくれるネット試験は、字が汚い僕にとって、有利に働きました。
ネット試験のデメリットとして、問題用紙にメモすることができない点があります。計算用紙とボールペンが配布されますが、問題用紙に直接メモできないのは不便でした。
例えば決算整理で、「売掛金に+120,000円の訂正」があった場合、その後で「債権項目の貸倒引当金3%を計算」するときには、訂正後の売掛金に対して3%を計算するわけですが、問題用紙に訂正後の金額をメモできないので、訂正したことを忘れてしまいそうになります。
ネット試験にはメリット・デメリットがありますが、試験日を自由に選べる点、解答時に0の個数を間違えるケアレスミスを防止できる点を考えると、僕にとってはネット試験の方が向いているなと感じました。
試験結果
75点で合格のところ、91点で合格しました。
ネット試験は試験終了直後に合否が出るので(現地試験では約1ヵ月後)、ドキドキする暇もありません。(AWS認定もこんな感じだったなぁ)
3点問題を3か所間違えたようでしたが、問題用紙が配布されないので、どこを間違えたか分からないのが、若干モヤモヤします。
現地試験なら過去問公開されるので、後で振り返ることができそうですが、ネット試験は毎回問題が異なるので、振り返りが不可能です。
試験センターで、合格証明書をプリントアウトして試験は終了です。
合格証明書には、合格賞状のpdfをダウンロードできるリンクが張られており、必要なら自分でプリントアウトしてくださいね、という運用でした。
厚紙の合格賞状をコレクションしている資格マニアの僕としては、これはちょっと残念でしたが、自宅のプリンターで厚紙に印刷しようと思います。
試験対策
試験対策を始めたのは1ヵ月ほど前です。
育児が土日交代制なので、主に勉強できるのは1週間の中で土曜の午後だけでした。
合計勉強時間は「土曜午後 * 4日 + 直前の平日夜3時間 * 3日」くらいでした。
使った教科書は「みんなが欲しかった!」です。
ファイナンシャルプランナーのときも、筆者の滝澤ななみさんのこの系列の教科書を使っていたため、馴染みがあって理解しやすかったです。
試験の前日には「あてる TAC直前予想模試」を買って、模擬試験4回分を一気にやりました。
この予想模試が非常に秀逸でした。模擬試験をやりながら、教科書で勉強した知識が全てアウトプットされて、ストンと自分のものになったように感じます。
教科書と同じくTAC系列なので、「この問題については教科書のChapter 6を読め」などと連動していて、分かりやすかったです。
さらに、ネット試験を完全に模擬するブラウザソフトをダウンロードすることもできます。模擬試験4回分を、現地試験の形式と、ネット試験の形式、どちらでも解答することができました。ネット試験への対策もバッチリです。
ふりかえると、簿記の教科書は分厚いですが、3級は覚えることがさほど多くなかったなと感じました。
ファイナンシャルプランナー3級を受けたときを思い出して比較すると、細かい数字を覚える必要がなく(控除額が何円とか、税率が何%とか、保険期間が何か月とか)、言葉の意味さえ理解できればあとは計算問題でした。
特に覚える必要があったのは「他社振出の小切手を受け取ったら現金、自社振出の小切手を受け取ったら当座預金」「貸し倒れが発生したら、今年度の債権はそのまま貸倒損失、前年度の債権は貸倒引当金から引く」といった頻出ポイントでした。
こういったポイントも、上記の「あてる」直前模試によくまとまっていたので、すんなり覚えられました。
簿記は歴史が長いし、受験者も多いので、対策本もしっかりしていて、非常に受験しやすい資格になっているなぁと思います。
NHK大河ドラマ「青天を衝け」で簿記の起源が描かれていた
簿記の勉強をしている期間に、NHK大河ドラマの「青天を衝け」では、渋沢栄一が明治初期に日本初の銀行(第一国立銀行)を作り、その中で海外講師を呼んで日本人が簿記を学ぶシーンがありました。
他にも、渋沢栄一が東京に商工会議所(現在の簿記検定を運営している組織)を設立したり、第一国立銀行で初めての決算が執り行われたりと、「日本の簿記の起源」を映像化して見られたのが、タイムリーで、ちょっと楽しかったです。
簿記を学ぶシーンでは、海外講師は鉛筆+筆算で、日本人はそろばんで計算しており、「筆算よりそろばんの方が早い!」という場面がありましたが、そういった歴史もあってか、ネット試験の試験要項には「そろばんの持ち込みは禁ずる」と明記されていました。現代では電卓なので当然ですが、歴史的に「簿記=そろばん」という風習があったのでしょうね。
すぐに2級も受けよう
簿記の勉強は楽しかったし、学べることも多かったので、すぐに2級も受けようと思います。
3級の記憶が鮮明なうちに受けてしまった方がよいので、2022年1月か2月頃を目指して、また勉強しようと思います。
3級は「商業」簿記だったので、「モノを仕入れて売る」という業態が想定されており、JTBCメーカーに勤める僕としては、ちょっと不満足でした。例えば、「付加価値を付けてサービスを提供する」という業態の扱いを、3級では学べませんでした。
2級は「工業」簿記も扱うので、やっと満足できそうです。研究開発費の扱いも学べるようで、楽しみです。
考えてみると、「商学部と工学部」では世界が全然違いますもんね。工業簿記もちゃんと勉強します。
以上、メタラーまとんでした。
ではでは。
これまでの資格取得:
・2020年12月合格:CG-ARTS画像処理エンジニア検定ベーシック
【2020年後期】CG-ARTS画像処理エンジニア検定ベーシックを受けた!感想・速報・勉強法・対策
・2019年7月合格:AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト
AWS認定に合格しました!ソリューションアーキテクト - アソシエイト、感想・所感・勉強法
・2019年合格:G検定
・2018年12月合格:ネットワークスペシャリスト
【平成30年度】ネットワークスペシャリスト受けてきた!!!午前は突破!!!所感・解答速報・感想・講評・攻略・難易度
・2018年12月合格:技術士一次試験(電気電子部門)
【2018年】技術士受けて来た!感想・講評・速報!第一次試験(技術士補)電気電子部門
・2018年6月合格:応用情報技術者
・2018年3月合格:ファイナンシャルプランナー2級
・2017年10月:TOEIC 800点