ども!陸マイラーのまとんです。
2020年お正月、帰省中にこんな場面がありました。
僕「姪ちゃんのお年玉、LINEペイで送金しておくね〜」
兄「おう。ただ、俺はKyash使ってるから、次からKyashで頼むわ」
僕「え?Kyash?使ってないんだが?」
僕はキャッシュレスとして、モバイルSuicaをメインに、PayPayをサブに使っています。
ついにPayPayを始めました。キャッシュレスのカバレッジを上げていけ! - メタラーまとんがハイソにやらかすようです
Kyashはまだ使ったことがありません。知らずに批判するのは良くないので、一通り調べて、自分なりに比較・整理したので紹介します!
条件
僕のメインクレジットカードはANA VISA Suicaカードです。
学生時代に国際学会の海外出張でANAマイルを貯めるためにANAカードを作ろうと思い、かつ、Suicaのオートチャージができるカードとして選択しました。
このカードの条件は下記の通りです、
ここで、マイルの「還元率」は考え方が難しいので、簡単のために1%としました。
正確には、ANA SKYコインへの50000マイル変換で、還元率は0.85%で、年間76万円以上を使用した分は10マイルコースにすることで還元率1.7%となります。詳細はこちらにまとめました→ANAカードで10マイルコースにするとお得になる基準を計算してみた - メタラーまとんがハイソにやらかすようです
その他の条件として、使用スマホはiPhone7。ApplePayでモバイルSuicaに対応しています。認証は基本的にTouch ID(指紋認証)を使い、汗をかいていてうまく認証できないときはパスコードを使います。
また、僕はサブのクレジットカードとして楽天カードを所有していますが(嫁用の家族カードを無料で作るため)、今回の比較では出番がないため、条件から外します。
比較対象のキャッシュレス
僕が現在使用しているキャッシュレス手段と、今回新しく検討したKyashを比較対象とします。
1. モバイルSuica
モバイルSuicaはFeliCa対応のスマホにSuicaを取り込んで使うサービスです。iPhoneではApplePay(Walletアプリ)、AndroidではGooglePayを使用します。
電車に乗るために毎日必ず使用するキャッシュレスです。
iPhoneではWalletアプリとSuicaアプリの2つを使う必要があり、導入が若干難しいです。また、長年使ってきた定期券をアプリに取り込むのは、少し緊張します。
導入は→【令和】Apple PayにSuicaを登録して、電車賃でポイント2%と、国のキャッシュレス還元を享受しよう!!モバイルSuicaについても解説 - メタラーまとんがハイソにやらかすようです
2. ApplePay経由のID
IDはDocomoの非接触式の電子マネーサービスです。三井住友カード系のクレカにはID機能が付帯したクレカが多々あります。JCB系には同様のサービスのQUICPayがあります。
レジの端末にID付帯のクレカを非接触でかざすと、クレカで支払ったの同じように後日請求されます。クレカをレジの店員さんに渡して読み取ってもらうよりも早いです。
さらに、ApplePayにID対応のクレカを登録すると、iPhoneでホームボタンを2度押し→iPhoneを非接触でかざすだけでOKで、クレカを財布から取り出す必要がなくてラクです。
3. PayPay
PayPayはYahooとソフトバンクが出資するバーコード決済サービスです。
PayPay対応レジで、スマホに表示されるバーコードを読んでもらうか、レジに置いてあるQRコードをスマホで読み取って支払いします。
Suicaが対応していないようなキャッシュレス化が遅れている店舗でも、PayPayなら使えることがあります。僕の生活圏では、ダイソーとSEIYUがそうでした。→ついにPayPayを始めました。キャッシュレスのカバレッジを上げていけ! - メタラーまとんがハイソにやらかすようです
また、現金or銀行口座orYahoo!カードでチャージしてPayPay残高から支払いすると、いつでも1.5%の高還元率が得られるのが魅力です。
4. Kyash
スマホアプリ上からVISAカード(Kyashリアルカード)を発行でき、レジではリアルカードを使って普通のクレカと同じように決済ができ、支払元は自由なクレカを紐づけることができるサービスです。
リアルカードで支払いした際に1%がつくと同時に、クレカのポイント(僕のクレカでは1%)もつくため、ポイントの二重取りが可能です。
OrigamiPayの支払い元をKyashにすればポイントの三重取りができるようですが、PayPayでは三重取りはできません。なのでPayPayと組み合わせても還元率は増えません。
2019年10月以前はリアルカードのポイントが2%だったので超高還元率を実現していましたが、今ではそうでもないです。
僕はKyashを使ったことがないので、この記事では調べた情報を元に、想像で比較していきます。
比較項目
レジでの簡単さ、対応店の多さ、ポイント還元率、ポイントの分かり易さ・お得感、支払い方式の観点から、4種類のキャッシュレスを順位付けしていきます。
レジでの簡単さ
1. モバイルSuica
レジで「Suicaで」と伝えて、iPhoneをかざすだけ。iPhoneの電源さえ入っていれば、画面を開くことも、指紋認証する必要もありません。非常に簡単です。
2. PayPay
レジで「PayPayで」と伝えて、スマホでアプリを開いて指紋認証して、バーコードを表示して待ちます。
レジの店員さんは、リーダーで商品のバーコードを読み取った後に、そのままスマホ画面をピッとできるので、店員さんの動きがスムーズです。
PayPayという単語は発音が聞き取りやすいためなのか、外国人店員さんでも聞き返されたことが一度もありません。
3. ID
レジで「IDで」と伝えて、iPhoneのホームボタンを2度押ししてIDクレカを表示して、指紋認証して、スマホをかざします。
SuicaやPayPayよりも発音が難しい(聴き慣れない)ためか、何度か聞き返されたことがあります。
4. Kyash
レジで「クレジットカードで」と伝えて、リアルカードを渡します。
店員さんがクレカ読み取りの処理をする必要があるので、店員さんの手順が多く、時間がかかります。
対応店の多さ
1. モバイルSuica
特に関東圏では、Suica対応の店は多いです。
2. Kyash
昔ながらのクレジットカード(VISA)と同じ仕組みなので、クレカ対応のお店は多いです。
3. ID
2005年から続く歴史の長いサービスなので、対応店は比較的多いです。
ただし、知名度はSuicaやPayPayより低い印象があります。
4. PayPay
2018年から始まった新しいサービスのため、加盟店は少ないです。
ただし、バーコード決済は店舗への導入が簡単のため、キャッシュレス非対応店への地道な導入活動による普及力が高く、Suica非対応なのにPayPayだけは対応している店があったりします。
ポイント還元率
1. Kyash 2%
リアルカード使用の1%と、クレカのポイント1%を二重取りです。
なお、2019年10月まではリアルカードが2%でした。
2. PayPay 1.5%
PayPay残高(現金or銀行口座orYahoo!カードからチャージ)の支払いで1.5%です。
なお、2020年2月1日までは、Yahoo!カードからのチャージで+1%を二重取りできます。
3. ID、モバイルSuica 1%
クレカのポイントで1%です。
モバイルSuicaはビューカードならオートチャージでき、オートチャージ分にクレカのポイントが付きます。
ポイントの分かり易さ・お得感
1. PayPay
PayPayアプリ上に、レジで支払った直後から、どこでいつ何円支払って、そこで何ポイントが付与されて、どんなキャンペーンが適用されたポイントなのか照会できます。
非常に分かりやすくて、「ポイントで○○円もお得だった!」と実感して生活できます。
2. Kyash
僕はKyashを使ったことがないので想像ですが、おそらくPayPayと同様に、アプリ上でポイントを照会できて、分かりやすいと思います。
3. モバイルSuica、ID
クレカのポイントなので、ポイントが付与されるのは早くとも翌月で、クレカのページにアクセスしないとポイントが確認できません。
ポイントが溜まっていると想像しながらも、具体的にお得だと感じる瞬間は少ないです。
支払い方式
支払い方式は人によって好みが分かれるので、順位はつけません。
・プリペイド方式(クレカでチャージ)
クレカの明細にチャージ額を記録して家計を管理したり、「今月の生活費を3万円チャージ」などとお小遣い制度で管理したい人におすすめ。モバイルSuica、Kyashが対応。
なお、PayPayはYahoo!カードでしかクレカチャージできません。
・プリペイド方式(銀行口座or現金でチャージ)
現金を直接使いたい人にオススメ。PayPay、モバイルSuicaが対応。
セブンイレブンのATMでチャージできる他、モバイルSuicaは主要駅のチャージ専用端末でもチャージできます。
なお、Kyashもチャージできますが、ポイントが得られないので非対応とします。
・ポストペイ方式
普通のクレカと同じ感覚で支払明細に付けたい人にオススメ。ID、Kyashが対応。
なお、PayPayはポストペイ方式(PayPay残高にチャージせずに使う)だとポイント付かないので非対応とします。
僕の好み
今回、新しくKyashを検討しましたが、僕の好みは変わりませんでした。
- スピーディさのモバイルSuica。とにかくレジでの早さが強み。ポイント1%。
- 攻守共にバランスの良いPayPay。レジでも手続きが早く、ポイントが瞬時に見える化されてお得感があり、ポイント1.5%と高い。急いでいないときはSuicaよりPayPayを使う。
- ポイント最強のKyash。レジでは普通のクレカ払いと同じように手続きに時間がかかりますが、自分のクレカのポイントに加えて+1%が得られます。高価な買い物をする際には高価大きいです。
なお、仮に僕のメインクレカがビューカードでなかったなら、モバイルSuicaは極力使わず、PayPayとIDをメインに使うと思います。
ポイントだけ追求するならKyashの2%が最強ですが、PayPayの1.5%と大差無いので、日常使いではPayPayで十分かなと思う。
ダークホース、楽天ペイ
ここまで色々と比較してきたのにアレですが、2020年1月1日〜3月2日までは楽天ペイが還元率5%というぶっ壊れたキャンペーンを実施中です。
さすがに5%は高すぎるし、僕は楽天カードでさらに1%上乗せできるので、2ヶ月間だけは一考の価値ありです。
ただし、経産省の消費者還元が5%のお店ではPayPayを使った方がお得です。
【第2弾】楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元 - 楽天ペイアプリ
モバイルSuicaは絶対やっておくべき
どのキャッシュレスを使うとしても、モバイルSuicaは絶対にやっておくべきです。
なぜなら、モバイルSuicaにしておけば電車賃に2%がつくからです。
電車賃の支払いはSuicaかPASMOでないとできませんので、他の選択肢はありません。電車賃にポイントを付けたいならモバイルSuicaです。
まぁ、普通のSuicaのままでも、0.5%は付きます。→Suicaの電車賃でポイントが貯まるサービスが10月1日からスタート!やらない理由が無いから、今すぐ登録! - メタラーまとんがハイソにやらかすようです
まとめ
Kyashを調べてみたけど、そこまで魅力は無かったです。
レジでの不便さを引き換えにしてでも+0.5%の還元が欲しい場合を除いては、PayPayで十分かなと思いました。
とはいえ、レジで普通にクレカを渡して処理してもらうくらいなら、Kyashのリアルカード経由にした方が+1%が付くのでお得です。
以上、メタラーまとんでした。
ではでは。