メタラーまとんがハイソにやらかすようです

東大理系修士卒JTBCエンジニアのハイソサイエティ(上流階級)な日常

「遊舎工房」で自作キーボード作りを体験してきた!!

ども!まとんです。

みなさん、今エンジニア界隈でジワジワと話題になっている「自作キーボード」の世界をご存知でしょうか・・・?

今回、オタク友達へのサプライズプレゼントとして、自作キーボードを作りに挑戦することになりました!!

秋葉原で自作キーボード作りが楽しめる「遊舎工房」

f:id:highso:20190615171530j:image

秋葉原(実際には御徒町が最寄り駅)にある、遊舎工房さん。

個人向けに、レーザー加工機によるレーザーカット・UVプリントのFabサービスと、自作キーボード用のキット・部品販売をしております。

会社でも後輩たちが「自作キーボードと言ったら遊舎工房でしょ!」と話していたので、今一番アツイお店かと思います。

キーボードキットの選択

f:id:highso:20190615171512p:image

店内では、様々なキーボードキットが売られております。

ホームページに掲載されている公式のキーボードキットの他に、クリエイターが作成した数量限定のキットも販売されています。

まずは、 ホームページに記載されている4キーの「meishi」を買おうかなと思っていたのですが、

f:id:highso:20190615171507j:image

今回は「@yynmt_」さんの、12キーのキットを購入することにしました!

コンパクトに横長にまとまっているキー配列がスタイリッシュですし、マイコン部を鏡で隠している心遣いがイキだなと思いました。

キースイッチの選択

本体のキーボードキットの他に、自分でカスタマイズできるのが、キーキャップとキースイッチです。

キーキャップは、指で押すカバー部分です。これは分かりやすい。

キースイッチは、キーキャップの中の機械部品です。キーキャップの種類によって、キーボードを押した時の感触が変わります。

f:id:highso:20190615171524j:image

店内にはキースイッチのサンプルが展示されていて、自分好みのキースイッチを選ぶことができます!

「カチッ」感が強いモノや、「カシャッ」という音が爽快なモノ、「ドゥルドゥル」感が強い珍しいものまで、色々あります。

今回は、エンジニアが好みがちな「カシャカシャ」音が強いキースイッチを選びました。

工作室になんでもあるぞ!

f:id:highso:20190615171539j:image

店内には工作室があり、購入したキーボードをすぐに作ることができます。

料金は2時間500円。お手頃価格です。

この工作室は素晴らしく、ハンダごてやニッパーなどの基本的な工具から、洗浄用のエタノールファームウェア書き込み用のPC、オシロスコープ(使う場面無いと思う。。。)など、プロトタイピング用の環境が全て揃っていました!

もちろん、店内WiFiも完備。さらにインスタントコーヒーまで飲めるという、エンジニアにとって天国のような環境でした。(店内で飲みはOK。食べるはNG。)

席数が16席で、今回土曜日に行った際は混雑時には80%ほど埋まっていました。

今後、お店が人気になっていくと、座れないこともあるかも。

開封の儀!!

f:id:highso:20190615171502j:image

今回購入したものはこちら!

実はキーボードキットを買うだけではダメで、他のパーツも買わないといけません。

初めてだと何を買えばよいか分からないので、店頭で店員さんに聞きながら買うのをオススメします。

工作!!

基本的には、作者のyynmtさんのgitに公開されている手順に則って作っていきます。

github.com

自作キーボード界隈では、作者の方がgitに詳細な説明書を公開するのが主流のようです。すばらしい界隈ですね!!

f:id:highso:20190615171533j:image

まずはPCBにソケットをハンダ付けしていきます。

ソケットは、キーキャップに合わせて、背の高いキャップ用と背の低いキャップ用がありますが、このキットではどちらもハンダ付けしてしまえばOK。

店内でもらえるハンダは融点180℃で素直に融けるものなので、コテの温度を230℃あたりにすれば簡単にハンダ付けできました。

ソケットが浮いてしまうと、最終的にキーが平行にならないので、浮かないように慎重に。

具体的には、ソケットの片側のハンダを融かしている間に、左手でピンセットを持ってソケットを押し当てて、そのままハンダを離すと、キレイに平行出しができます。

f:id:highso:20190615171515j:image

ProMicro(マイコン)にもピンをハンダ付け。

ここで、普通のICピンではなく、コンスル―という特殊なピンが同封されていました。

バネの張力で基板に差し込むもので、基板側にはハンダ付けをしなくても導通が取れます。マイコンが壊れたときは簡単に引っこ抜けるという、優れモノでした。

f:id:highso:20190615171505j:image

キースイッチは、表面パーツに手でパチパチはめていく。簡単!

f:id:highso:20190615171520j:image

キーキャップは無刻印のものを買ったので、デカールのシールを張っていきます。

(刻印済みのキーキャップも売られているので、お好きにアレンジできます。)

なお、店内のレーザー加工機で刻印するサービスは、白のキーキャップ限定で、1キーあたり1000円とのこと。

f:id:highso:20190615171537j:image

キーキャップの表面を、エタノールを染み込ませたキムワイプで拭いて、ピンセットで貼っていきます。

キムワイプを使えば、繊維が出ないので、ゴミが挟まる心配がありません!

キムワイプエタノールが完備されている工作室、ほんと素晴らしい!

f:id:highso:20190615171542j:image

最後にキーキャップをはめて、完成!

f:id:highso:20190615171527j:image

今回、オタク友達の「まりも」君へのプレゼントということで、「自作まりもキーボード」ができました!!

ファームウェアの書き込み

自作キーボードでは、どのキーにどの文字を割り当てるか、自分で設定できるのが醍醐味です。

そのために、ProMicroに、キー割り当てを設定したファームウェアを書き込む必要があります。

今回、Windows環境から書き込みを行うために、「QMK_toolbox」というソフトを使いました。

QMK_toolboxの使い方については、このサイト様が参考になりました。

salicylic-acid3.hatenablog.com

公式サイトの指示に従って、まずドライバをインストールし(v1.01, qmk_driver_installer.exeをダウンロードして実行)、QMK_toolboxの本体をインストールしました(0.0.10, qmk_toolbox_install.exeをダウンロードして実行)。

ProMicroは、Windowsに接続するとArduino Microとして認識されるので、Arduino IDEをインストールしてあるPCなら、ドライバで苦労することはないでしょう。

あとは、作者さんのサイトにある通りに、デフォルトのファームウェアdozen0_default.hex」をQMK_toolboxで書き込めばOKです!

おわりに

初めて自作キーボード作りに挑戦しましたが、本当に楽しかったですね!

自分好みのキットを選び、スイッチとキャップを選び、キー配列を考えて、工作し、ファームを作る!

デザインとハードとソフトという、モノづくりの三大要素を使用する、エンジニアにはたまらない遊びでした!

さらに、キットも自分で作り始めると、どんどん沼にハマっていくのでしょうね・・・。

みなさんも是非やってみてください!

 

以上、メタラーまとんでした。

ではでは。