ども!まとんです。
みなさん、今エンジニア界隈でジワジワと話題になっている「自作キーボード」の世界をご存知でしょうか・・・?
今回、オタク友達へのサプライズプレゼントとして、自作キーボードを作りに挑戦することになりました!!
秋葉原で自作キーボード作りが楽しめる「遊舎工房」
個人向けに、レーザー加工機によるレーザーカット・UVプリントのFabサービスと、自作キーボード用のキット・部品販売をしております。
会社でも後輩たちが「自作キーボードと言ったら遊舎工房でしょ!」と話していたので、今一番アツイお店かと思います。
キーボードキットの選択
店内では、様々なキーボードキットが売られております。
ホームページに掲載されている公式のキーボードキットの他に、クリエイターが作成した数量限定のキットも販売されています。
まずは、 ホームページに記載されている4キーの「meishi」を買おうかなと思っていたのですが、
今回は「@yynmt_」さんの、12キーのキットを購入することにしました!
コンパクトに横長にまとまっているキー配列がスタイリッシュですし、マイコン部を鏡で隠している心遣いがイキだなと思いました。
キースイッチの選択
本体のキーボードキットの他に、自分でカスタマイズできるのが、キーキャップとキースイッチです。
キーキャップは、指で押すカバー部分です。これは分かりやすい。
キースイッチは、キーキャップの中の機械部品です。キーキャップの種類によって、キーボードを押した時の感触が変わります。
店内にはキースイッチのサンプルが展示されていて、自分好みのキースイッチを選ぶことができます!
「カチッ」感が強いモノや、「カシャッ」という音が爽快なモノ、「ドゥルドゥル」感が強い珍しいものまで、色々あります。
今回は、エンジニアが好みがちな「カシャカシャ」音が強いキースイッチを選びました。
工作室になんでもあるぞ!
店内には工作室があり、購入したキーボードをすぐに作ることができます。
料金は2時間500円。お手頃価格です。
この工作室は素晴らしく、ハンダごてやニッパーなどの基本的な工具から、洗浄用のエタノール、ファームウェア書き込み用のPC、オシロスコープ(使う場面無いと思う。。。)など、プロトタイピング用の環境が全て揃っていました!
もちろん、店内WiFiも完備。さらにインスタントコーヒーまで飲めるという、エンジニアにとって天国のような環境でした。(店内で飲みはOK。食べるはNG。)
席数が16席で、今回土曜日に行った際は混雑時には80%ほど埋まっていました。
今後、お店が人気になっていくと、座れないこともあるかも。
開封の儀!!
今回購入したものはこちら!
- @yynmt_さんのキーボードキット(4000円)
- Pro Micro(コンスル―付き)(1000円)
- Kailh BOX スイッチ 12個(500円くらい)
- 無刻印のカラーキーキャップ 12個(500円くらい)
- キートップシール(1900円)
- 工作室利用 2.5時間(1000円)
実はキーボードキットを買うだけではダメで、他のパーツも買わないといけません。
初めてだと何を買えばよいか分からないので、店頭で店員さんに聞きながら買うのをオススメします。
工作!!
基本的には、作者のyynmtさんのgitに公開されている手順に則って作っていきます。
自作キーボード界隈では、作者の方がgitに詳細な説明書を公開するのが主流のようです。すばらしい界隈ですね!!
まずはPCBにソケットをハンダ付けしていきます。
ソケットは、キーキャップに合わせて、背の高いキャップ用と背の低いキャップ用がありますが、このキットではどちらもハンダ付けしてしまえばOK。
店内でもらえるハンダは融点180℃で素直に融けるものなので、コテの温度を230℃あたりにすれば簡単にハンダ付けできました。
ソケットが浮いてしまうと、最終的にキーが平行にならないので、浮かないように慎重に。
具体的には、ソケットの片側のハンダを融かしている間に、左手でピンセットを持ってソケットを押し当てて、そのままハンダを離すと、キレイに平行出しができます。
ProMicro(マイコン)にもピンをハンダ付け。
ここで、普通のICピンではなく、コンスル―という特殊なピンが同封されていました。
バネの張力で基板に差し込むもので、基板側にはハンダ付けをしなくても導通が取れます。マイコンが壊れたときは簡単に引っこ抜けるという、優れモノでした。
キースイッチは、表面パーツに手でパチパチはめていく。簡単!
キーキャップは無刻印のものを買ったので、デカールのシールを張っていきます。
(刻印済みのキーキャップも売られているので、お好きにアレンジできます。)
なお、店内のレーザー加工機で刻印するサービスは、白のキーキャップ限定で、1キーあたり1000円とのこと。
キーキャップの表面を、エタノールを染み込ませたキムワイプで拭いて、ピンセットで貼っていきます。
キムワイプを使えば、繊維が出ないので、ゴミが挟まる心配がありません!
キムワイプとエタノールが完備されている工作室、ほんと素晴らしい!
最後にキーキャップをはめて、完成!
今回、オタク友達の「まりも」君へのプレゼントということで、「自作まりもキーボード」ができました!!
ファームウェアの書き込み
自作キーボードでは、どのキーにどの文字を割り当てるか、自分で設定できるのが醍醐味です。
そのために、ProMicroに、キー割り当てを設定したファームウェアを書き込む必要があります。
今回、Windows環境から書き込みを行うために、「QMK_toolbox」というソフトを使いました。
QMK_toolboxの使い方については、このサイト様が参考になりました。
salicylic-acid3.hatenablog.com
公式サイトの指示に従って、まずドライバをインストールし(v1.01, qmk_driver_installer.exeをダウンロードして実行)、QMK_toolboxの本体をインストールしました(0.0.10, qmk_toolbox_install.exeをダウンロードして実行)。
ProMicroは、Windowsに接続するとArduino Microとして認識されるので、Arduino IDEをインストールしてあるPCなら、ドライバで苦労することはないでしょう。
あとは、作者さんのサイトにある通りに、デフォルトのファームウェア「dozen0_default.hex」をQMK_toolboxで書き込めばOKです!
おわりに
初めて自作キーボード作りに挑戦しましたが、本当に楽しかったですね!
自分好みのキットを選び、スイッチとキャップを選び、キー配列を考えて、工作し、ファームを作る!
デザインとハードとソフトという、モノづくりの三大要素を使用する、エンジニアにはたまらない遊びでした!
さらに、キットも自分で作り始めると、どんどん沼にハマっていくのでしょうね・・・。
みなさんも是非やってみてください!
以上、メタラーまとんでした。
ではでは。